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訃報です。沖縄戦で看護要員として動員され戦後、なごらん学徒の語り部として活動していた上原米子さんが2023年10月11日、亡くなりました。96歳でした。

上原米子さんは、1926年生まれで県立第三高等女学校の生徒だった沖縄戦当時、なごらん学徒として旧日本軍に従軍し、本島北部にあった「八重岳野戦病院」で負傷した兵士の看護にあたっていました。

上原米子さんは「電気も何もない山の中だから、ローソクでね、軍医の手元照らして。切断しよったんですよ。これが野戦病院ですからね、仕方ないですよ、もうほんと怖かったですよ。戦争っていうのはね、もう二度と体験したくない。体験させたくない、子どもたちには」と話しました。

戦後、上原さんはなごらん学徒・語り部として地元の高校生らと戦跡をまわり当時の悲惨さを訴えるなど精力的に活動を行っていました。

親族によりますと、2023年10月11日、入院していた本島中部の病院で亡くなりました。96歳でした。