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第105回全国高校野球選手権記念大会

夏の甲子園ではきょう準決勝が行われ仙台育英と慶応が決勝進出を決めました。

おととい準々決勝に臨んだ県代表の沖縄尚学は惜しくも初のベスト4には届きませんでしたが、試合後の選手たちの表情からはやり切った思いが溢れていました。

夏の甲子園初のベスト4を目指し、準々決勝に臨んだ沖縄尚学。「ミスターゼロ」として注目されたエース東恩納蒼は、4回までに7つの三振を奪う力投を見せ、得点を与えません。

4回ウラ、沖縄尚学は2番キャプテン佐野春斗がヒットで出塁すると、4番仲田侑仁。春のセンバツに続くホームランで沖縄尚学が2点を先制します。

しかし、6回、東恩納が1アウト満塁のピンチを招くと、慶応の4番加藤右悟に走者一掃のタイムリーを浴び、一気に逆転を許します。その後は勢いづいた慶応打線にリードを広げられましたが、沖尚はベンチから多くの選手が出場し、甲子園の舞台で最後まで粘り強く戦いました。

この1年、沖縄高校野球界を沸かせてきた沖尚の夏は堂々のベスト8で幕を下ろしました。

沖縄尚学 東恩納蒼選手「高校最後の試合が最高の舞台で終われたことはとてもよかったし、相手にも不足はなくてとても良いチームだと思うので悔いはない」

試合後、宿舎に戻った選手たちからは本気で戦い抜いた高校野球、そして仲間への想いが溢れました。

『ラストミーティング』

沖縄尚学 仲里佳くん「新チーム始まってからスタンドにずっといたけど、みんなかっこよくて佐野が引っ張ってくれて甲子園で活躍している姿を見て応援して楽しかったしかっこよかったです、お疲れ様でした。」

沖縄尚学 大城龍紀くん「自分は最初の頃からまじめという訳ではなくて、最初からきつくて、やめたいと思ったけど野球部に行ったらみんなの笑顔が見られてめっちゃ楽しかったし、本当にやめそうになった時も、蒼にやめるなと言われて最後終わってからも蒼見て泣きそうになったし、佐野の「気を付け礼!」を聞いておれも泣きそうになって我慢していたけど最後本当に負けて終われて悔いないし、このチームとやれてよかったから、ありがとう。」

沖縄尚学 佐野春斗主将「思い出したくないくらい、辛い時期もあったし、うまくいかないこともあって、俺自身もすぐかっかする性格だからイライラしてみんなにきつく当たったりすることが何回もあって嫌な思いをさせたかもしれないけど、最後こうやって甲子園で試合をしたかったから、毎日きついことも言えたし結果的に春夏連続で目標にしていた甲子園で野球ができたし、自分自身もこのチームメイトがいたから成長できたので、本当にありがとう、これからもよろしくお願いします。」