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琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊和雄さんです。

湊和雄さん「よろしくお願いします。」

今回のテーマはこちら「続・ホントウアカヒゲの子育て」です。

湊和雄さん「先月はホントウアカヒゲの繁殖行動を紹介しました。ですが、巣立ちの瞬間には立ち会えず、その後も雛は巣の近くにいるようだけれど姿は確認できず。途中でのエンディングでしたがその後の展開が待っていました。」

台風6号の暴風雨、今回は長かったですよね。やんばるの森の中、そしてホントウアカヒゲ、心配に思っていました。その後の展開は楽しみです。ではVTRご覧いただきましょう。

湊和雄さん「まずは、先月の復習です、大人のオス鳥は額から胸にかけて黒いんです。名前は黒い部分を髭に例えた和名で、美声の持ち主としても知られています。」

リュウキュウの自然 続・ホントウアカヒゲの子育て

ほんとに美しい声ですね!

湊和雄さん「餌はミミズや昆虫など、ほぼ肉食性。通常は捕らえた獲物はその場で呑み込みますが、ある日、その場で食べずにどこかへ運ぶようになりました。」

どこかというと・・・

湊和雄さん「運ぶ先はこの巣でした。こちらはメスの親鳥で、黒い髭がありません。巣では空腹のヒナが待ち構えています。」

鳥の巣を見るとワクワクしてしまいます。

湊和雄さん「この巣では、3羽の雛が育っていました。大きく口を開けて、親の運んでくる餌をひたすら待っています。」

リュウキュウの自然 続・ホントウアカヒゲの子育て

愛らしい姿ですね。

湊和雄さん「巣を見つけてから10日目、雛は巣立ったようです。」

湊和雄さん「巣立ちはかなりの早朝だったようで、その瞬間には立ち会えませんでした。ですがメス親鳥もオス親鳥も、近くの茂みの奥へ盛んに餌を運んでいます。そこにヒナが隠れているのでしょう。しかし、どうしてもヒナの姿は確認できませんでした。ここまでが先月のダイジェストです」

この後どうなったのでしょうか!

湊和雄さん「巣立ちから17日目、巣から数10m離れた地点で若鳥を見つけました。」

リュウキュウの自然 続・ホントウアカヒゲの子育て

あの小さなヒナがこんなに立派な姿に!!!

湊和雄さん「眼の周りにまばらな黒い羽毛が見えることからオスのようです。これから次第に胸にかけても黒くなるのでしょう。これがあの巣から巣立った若鳥だと断定できる証拠はありません。しかし位置的、時期的にかなり可能性は高いと思います。」

感激ですね。愛らしい姿です。

湊和雄さん「まだうまく飛ぶことが出来ないのか、こんな行動をしていました。飛ぶ練習かもしれません」

一生懸命ですね。

湊和雄さん「さらにその1週間後、こんな雄に出会いました。顔から喉の部分は黒いのですが、胸の下のほうまでは黒くない状態。全身の羽毛もボサボサなので、これも若いオスではないかと思われます。」

なんとなく私も分かります、小さくて細っこいですもんね。

リュウキュウの自然 続・ホントウアカヒゲの子育て

湊和雄さん「場所は、あの巣のすぐ近くです。しかし、この後、台風6号が襲来します。」

いきなりの大きな試練ですね!

湊和雄さん「ほぼ1週間に及ぶ台風による強風と雨。その間、アカヒゲたちはどうしているかとても心配でした。そして先週の土曜日、巣のすぐ近くでこんなアカヒゲを見つけました。薄暗い森の中でしたが、どうも若い雌のように見えます。無事でいてくれたようです。」

上手にくちばしも使ってますね、ホッとしました。

湊和雄さん「こちらも、巣のすぐ近くの木の幹で羽繕いする雌。こちらは大人でしょうか。あの台風の中でも逞しく生きているホントウアカヒゲに安心しました」

さてここで湊さんからのお知らせです「学ぶエンタメ!出会いが人生を導く 写真家人生とやんばるの森」です。

日時はご覧の通り8月25日金曜日午後6時30分から沖縄市銀天街E.C.L.で開催です。会場の関係で限定30人。0120-866-116までお申し込みください。湊さん、今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、リュウキュウの自然でした。

リュウキュウの自然 続・ホントウアカヒゲの子育て