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連日の厳しい暑さが続くなか、県内各地で収獲の最盛期を迎えているマンゴー。実は沖縄、全国でもトップの生産量を誇っていて、国内生産量のほぼ半分を占めていることをご存じでしょうか?きょうは、マンゴーの拠点産地の一つ豊見城市の取り組みを紹介します。

太陽の恵みをたっぷり浴びたマンゴー。奥深い甘みが特徴の果物です。県内有数のマンゴーの生産地では、今、収獲の最盛期を迎えています。

マンゴー農家・當銘健一さん「マンゴーは豊見城のダイヤですよ」

マンゴーは、名実ともに沖縄を代表する果物としても人気があるようで、毎年この時期になると、豊見城市の直売所では、贈答用や家庭でも味わえるマンゴーが登場。新鮮なマンゴーを買い求めて、多くのファンで賑わいます。

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

観光客の親子「いっせいのーで(食べる)甘い!」

観光客の女性「私北海道なんですけれど、北海道では絶対食べられない味だなと思って、そういうところに魅力を感じてます」

買い物客「これ食べて元気になってーって」

買い物客「秋田と長野の(親戚)に送る。だから、たくさん買ったQみなさん、喜びますか?そうですよ。もうほんとに。だから親戚にも配るんです」

甘く芳醇な香りと濃厚な味わい。きょうは、そのおいしさの秘密を探るべく、豊見城市の農家を訪ねました。

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

ビニールハウス栽培を中心とした農業が盛んな豊見城市。2000年に県内初のマンゴーの拠点産地に認定されました。また2009年には「マンゴーの里」を宣言。毎年出荷シーズンになると「はさみ入れ式」を行うなど、豊見城産マンゴーをPRしています。

「(ハウスに入っていって)當銘さん、こんにちは。きょうはよろしくお願いします」

マンゴーを栽培して15年になる農家の當銘健一さん。今月中旬。當銘さんのビニールハウスでも白い紙袋に守られたたくさんの実が収獲を待っていました。

當銘さん「Q宝探してる?宝探しだよ毎日。奥のほうにもあるんけれど、見えます?」

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

およそ3600平方メートルのビニールハウスでアーウィンという品種のマンゴーを栽培していて、年間6トンほど収穫します。

當銘さん「我々からすると、農業は当然、太陽のエネルギーを受けて葉っぱであり、実をつけたら色づきにも影響しますので」

當銘さんがマンゴー栽培でこだわっているのは、太陽。太陽の光をたっぷりと受けたマンゴーは、鮮やかな色合いになります。そのため、マンゴー栽培では、一つ一つの実にしっかりと太陽が当たるような環境を整えることが大切です。さらには、こんな栽培方法も。

當銘健一さん「これに10個ぐらいついていたの全部落とすんです。一個だけ残して。」Q一番よいものを?「そうです。これが一番の作業。大変ですよ。」

1つの実に絞ることで、木の負担を和らげるだけでなく、大きく、より質のよいマンゴーを作ることができるそうです。

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

當銘健一さん「もう、きついんだけどね、やっぱりこれだけようやく出て、何もなく、何事もなくいい、自分がある程度望んでいるようなマンゴーができて、ほっとという感じですね」

収獲したマンゴーは、自宅の作業場で1つ1つ傷がないか確認したり、大きさごとに分けて出荷の準備です。

當銘さんの家族、作業しながら「無事、食べて下さる方が喜んでくれればいいかなと思いやってます。無事届けられたらいいかなと」

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

かごいっぱいのマンゴーを當銘さんに手渡す「はい、お父さん」

豊見城市にあるマンゴーの選果場。およそ120人の生産者が収穫したマンゴーは、この施設に集められていて、選果場の作業も今がピーク。

特殊な機械を使ってマンゴーの品質や重さなどを確認したあと、スタッフの手によって箱詰めされ、“豊見城産”というブランドで県内外へ出荷されます。

こうして、きめ細やかな栽培と技術で作られた豊見城産マンゴ-。その旬のマンゴーを使ったスイーツが期間限定で味わえるのが・・・豊見城市にある「とよさき菜々色畑」です。産地ならではの完熟マンゴーをふんだんに使ったマンゴージュース。水を加えず果実の甘みだけで作られた贅沢な逸品です。

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

笑輪咲オーナー 瀬長澄子さん「100%マンゴーです」「農家がね、一年間丹精込めて作っているので、おいしくできあがってます。ぜひ、食べに来ていただきたいと思います。地元の方も(笑う)」

當銘健一さん「やっぱりおいしいマンゴーになってもらいたいと思いでね、肥料をまいたり、暑く日焼けしないようにネットしたり、肥培管理を徹底して、それによって、今年もそういう思いのマンゴーができたんじゃないかなと。ぜひ、おいしいマンゴーを買って食べていただきたいという思いですね」

太陽の恵みをたっぷり 豊見城産マンゴーの魅力

地域一体となって愛情をたっぷり注いだ豊見城市のマンゴー。今年も南国の香りとともに食卓へ笑顔を届けます。

太陽の恵みはもちろん、ひと玉ひと玉にかける農家さんの情熱がたっぷり詰まったマンゴー。今、旬を迎えています。スタジオにはさきほどご紹介したマンゴージュースを用意。豊見城産マンゴー100%です。

表面に白い粉っぽいもの、ブルームがついているものはまだ完熟していない。常温で保管することで序々に熟していきます。表面がテカテカしてきて、香りが強くなってきたら、食べごろの合図!今年の旬をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。