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これまでに2度目の発射には至っていませんが北朝鮮が通告している『衛星ロケット』の発射に対応するため、台風が過ぎ去った6月2日に自衛隊は迎撃ミサイル「PAC3」を沖縄県石垣市の民間地に配置しました。

北朝鮮が『衛星ロケット』と称する事実上の「弾道ミサイル」について、近く2度目の発射に踏み切る姿勢を示していることから、沖縄県庁は24時間態勢で警戒を続けていますが、これまでにJアラート「全国瞬時警報システム」は作動していません。

『衛星ロケット』の打ち上げ計画は5月31日から6月11日までの間だと日本側に通告されていて、北朝鮮は5月31日に1度発射しましたが失敗していました。

警戒態勢が続くなか、自衛隊は5月31日に石垣島の南側にある埋め立てて造られた民間地に、地上から迎撃するミサイル「PAC3」の発射器などを運び込みました。「PAC3」の関連機材は島にある自衛隊の駐屯地から市街地を通って移動してきました。台風の影響があってか、5月31日に『衛星』が発射された時に自衛隊は「PAC3」を配置できていなかったとみられています。

また「PAC3」が展開済みだった宮古島市の航空自衛隊分屯基地でもPAC3関連の機材が当初配置されていた場所から撤去されているような様子が確認されていました。

浜田防衛大臣「前日に撤収したということについて、誤解というか、自衛隊大丈夫かというご指摘を受けてしまうわけでありますが、みなさん方にご心配をかけてしまったことに対しては私とすると大変申し訳ない」

浜田防衛大臣は6月1日の国会答弁で台風に伴うPAC3の撤去を事実上認め、陳謝ました。宮古島の分屯基地でも6月2日にPAC3を再び配置する様子が確認されています。