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キングス聖地・有明での天皇杯決勝

琉球ゴールデンキングス、残念ながら天皇杯初優勝とはなりませんでした。キングスにとって特別な舞台でもある東京・有明コロシアムは、またひとつチームにとって、忘れてはいけない場所になりました。

沼尻アナ「決勝の舞台は有明コロシアムです。キングスが何度も歓喜を味わったこの場所で、初のタイトルを狙います」

bjリーグで味わった頂点を、今度はBリーグで。天皇杯初の決勝で、Bリーグ参入以来初の日本一のタイトルを目指した琉球ゴールデンキングス。

今のチームでこの場所で優勝を経験しているのは桶谷大HC、そして岸本隆一。試合はその岸本の3ポイントで幕を開けます。

しかし、試合は千葉ペース。連続得点を許しリードを広げられます。対するキングスも粘り強く追い上げ、逆転に手が届く点差まで詰め寄りますが、なかなか成功率が上がってこない3ポイントから逆に速攻を許すなど、追いかけては突き放されるもどかしい時間が続きます。

7点差を追って迎えた後半第3Qには、我慢強く戦ってきたチームにほころびが出て連続失点。重たい空気が流れ始めます。

それでもまだ、キングスは下を向いてはいませんでした。

岸本隆一選手「大丈夫だよと、必ず自分たちの流れがもう一度来るからその時まで心折れずに辛抱しようということは、試合通してみんなに伝えていたので」

最終第4Q、最大11点差を付けられたキングスでしたが、古巣との対戦でもあったジョシュ・ダンカン、さらには牧隼利、そして岸本。終盤の怒涛の3連続スリーで、残り3分を切って4点差に詰め寄ります

岸本隆一選手「たくさんの人が見に来ていますし、このままでは終われないという気持ちでプレーしていました」

有明の雰囲気を自分たちのものに。しかし、その空気は再び千葉に変えられました。

試合後、この場所で表彰式を外から見つめることになった岸本は。

岸本隆一選手「CS(チャンピオンシップ)の舞台で千葉を倒すというのは直感的に負けたあとすぐ思ったので、リバウンド・ルーズボール、その辺で勝負の分かれ目は結構あったと思うので、もう一度自分たちが強化してシーズンに繋げていきたい」

桶谷大HC「優勝はできなかったですけど、有明に戻ってこられて本当に良かったと思います。この経験をしっかり生かせるように、これからまたシーズンに入っていくので、最後CS(チャンピオンシップ)で戦う時に僕たちが優勝に値するチームになっているようにしたい」

これまで歓喜を味わった有明コロシアムは、さらに強くなることを誓った場所となりました。