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東日本大震災から3月11日で12年です。万が一の事態に陥ったとしても地域が一丸となって迅速に対応できるよう豊見城市で炊き出し訓練が行われました。

豊見城市上田山川地区・仲程一自治会長「(自治会も)釜があること自体は知ってる。だけど、実際何かあったときに使えるのかとなると、やはり使える人も限られていて、動くかもわからない。誰でも使えるようにするってことで点検を兼ねて(炊き出し訓練を)やろうと思っています」

豊見城市上田山川地区の炊き出し訓練では、大規な災害による山崩れで家屋が倒壊したという想定のもと、集会所に備えられている非常用の釜を使って300食のカレーを作ります。

770世帯1783人の上田山川地区は65歳以上の高齢者が440人と全体の25%近くを占めています。また、小高い丘に囲まれた集落の南東部の一部は「土砂災害警戒区域」に指定されています。

こてつ・眞境名和明社長「何か(地域に)貢献できないかと考えたところで、炊き出しならいけるかと」

炊き出し訓練のためにと地元の飲食店がクーラーボックスいっぱいの馬肉を提供してくれました。

子どもと大人が野菜を切る子どもたちが野菜を切る役目を担い、大人が火を見張りながら、食材を大きな鍋で煮込みます。作業開始から2時間半、完成したカレーが集まった人たちに配られました。

参加者「ごはんを作って、助け呼んでる人にごはんあげたいと思った」「(災害時は)食が一番大切だと思うのと、あとはみんなでコミュニケーションを取りながら、日ごろからこうして調理をするという体験は災害が起きた時に生かせるんじゃないかと思います」

自治会では訓練に参加できなかった80歳以上の高齢者や足が不自由で移動が困難な人にも食事を届けました。

カレーを受け取った住民「高齢者に対しての思いやりがとっても素晴らしくて。いつもお世話になっています」

豊見城市上田山川地区・仲程一自治会長「(企業・行政・自治会が)全部連携して、災害にも(正しく)恐れていけるような地域を目指していきたいです。(訓練は)何回も何回もやっていくことでしっかり連携取れていくと思うので、それはもう数をこなすだけかなというところです」

防災や減災のためにも『向こう三軒両隣』という共助の精神を地域ぐるみで培うことが今、求められています。