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続いては追跡エモリのコーナー。今日のテーマはこちらです。南部交通の新たなプロジェクト「小禄道路」。現在、豊見城名嘉地から那覇にかけて整備されている新たな自動車専用道路です。渋滞緩和の起爆剤になるのでしょうか。榎森さんが取材しました。

赤嶺にある自衛隊付近で工事が行われているのをご存知でしょうか。あそこにトンネルが作られているこれが開通したらもっと混雑が緩和したり私達が便利になる。気になるなと。今回はこちらを調べていきたいと思います。

今日の追跡エモリは「南部交通」の新たなプロジェクト。「名嘉地から那覇空港まで結ぶ小禄道路」その実態に関して大調査。先日、掘削工事が終わったトンネルの中にも潜入です。

南部国道事務所の高良さんです。

高良さん「西原ジャンクションから空港までをつなぐ道路を私ども南部国道事務所が整備しているが、全体を那覇空港自動車道と呼んでいる。小禄道路は那覇空港自動車道の名嘉地から空港間の一部を構成する道路。小禄道路は5.7キロ区間。」

追跡エモリ 調べてみたら 南部交通の新プロジェクト「小禄道路」

交通渋滞の緩和と空港までのアクセス向上を目的に整備されている「小禄道路」現在、名嘉地で高架を降りるようになっているのが、、その高架が瀬長島交差点まで繋がり、その後、北上。赤嶺交差点まで行き、トンネルの中へ。トンネルを抜けると空港まで一直線。総工費およそ1240億円のビッグプロジェクトです。

通行料はかかる?高良さん「我々が整備している那覇空港自動車道に関しては、無料の自動車専用道路の区間。」

工事の進み具合を調査するため、空港に繋がるトンネルの中に案内してもらいました。

さ、到着したんですが、大きさを見ると圧巻ですね。モノレールのすぐ隣なんですね?高良さん「モノレールのすぐ下を掘っている。橋脚の下には杭があって杭を避ける形でトンネルを掘っていっている。」

こちらは掘削工事の映像。トンネルは「上り」と「下り」の2本。片道2車線。上下4車線で開通予定。2年前にスタートし、今年3月に長さおよそ1キロのトンネルが貫通しました。バンザーイ!

追跡エモリ 調べてみたら 南部交通の新プロジェクト「小禄道路」

これからどういう作業が行われていくんですか? 高良さん「道路として、機能させるために舗装もそうだが、トンネルを管理するための通信施設、電気設備、排水設備を作らないといけない」

トンネル作りには知られざるカラクリが盛りだくさん。

結構深いですね一番低い地点に溜まった雨水が通ってくるという感じ。

こちらはトンネル内に設置された排水設備。トンネルは入り口から下っているため、土に含まれた雨水などは、自然と下に流れていきます。そのままにしておくと、下に溜まってしまうので、ホースを設置し、地上へ強制排水するようにしているのです。

作業が行われているところに着きましたが・・・これは今、どういう作業?澤井さん「今、まさにコンクリートを打つための型枠をセットしている。」こんな感じで足場を作ってやっているんですね。

追跡エモリ 調べてみたら 南部交通の新プロジェクト「小禄道路」

澤井「今、見えているのが鉄筋構造物。その後ろのシートが覆工コンクリートに水が混ざらないように水を保護するための防水シート。水が入ると品質が悪くなるので」

トンネルを掘ったあとは、壁を作っていきます。その時に使用するのが、「セントル」と呼ばれる半円筒系の型枠。この型枠をセットし、打ち込まれた鉄筋の中に、コンクリートを入れ、固めていきます。セントルを移動しながら、この作業を出口まで繰り返し行い壁を作っていくのです。

1キロあるトンネルの壁の製作には、およそ10か月かかるということです。

あっちに光が見えてきましたか。澤井さん「あそこが出口ですね。」歩いても1キロってそこそこあるのに、これを穴をほって工事するとなると、めちゃくちゃ大変。あぁ?!眩しい!モグラの気持ちがわかる!

追跡エモリ 調べてみたら 南部交通の新プロジェクト「小禄道路」

やっぱりトンネル1つ作るためにもやらないといけない工程などがあって、いろんな技術と知恵が詰まっているのがわかって、すごく便利になるが、通る時にありがとうございます!っていう気持ちにすごくなれた時間でした。

朝夕、ひどい渋滞が発生する国道331号。小禄道路の完成はまだ未定ということですが、開通することで、渋滞緩和への期待が高まります。

沖縄に初めて観光に来て、驚かされる事の1つが「車の渋滞」。鉄道がないということで、高校生の8割が「車通学」ということで、全国でも珍しい。小禄道路が開通することで少しでも渋滞緩和に繋がればいいですね。