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さて続いてはこのコーナー。追跡エモリ!調べてみたら~!リップサービス榎森耕助です。よろしくお願いします。

榎森さん「さて、きょうのテーマはこちら!「教科書問題」です教科書について考えていきたいと思います。学校で使われる教科書は「教科書検定」っていうのが行われてチェックされています。皆さん、教科書検定ってご存知ですか?」

追跡エモリ 教科書問題

榎森さん「教科書の検定とは、民間で著作・編集された図書について、文部科学大臣が教科書として適切か否かを審査し、合格したものを教科書として使用することを認めることです」「2017年に教科書検定が行われ、その中でこんなことが起きました」

小学校一年生 道徳の教科書(東京書籍)

内容 友達の家のパン屋で焼きたてのパンを買い自分の街に愛着を持つ【変更】パン屋→和菓子屋【理由】『伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度』に照らして、扱いが不適切。

榎森さん「これ皆さんどう思いますか?」「道徳の授業というのは、これまで正式な教科ではなく、「活動」の時間に止まっていた。これは、戦前に国を愛して、君主に忠誠を尽くすという考え方が行き過ぎていた反省からこうなっていましたが、戦後73年ぶりに正式な教科として復活したんです。「戦前の反省と逆行するような変更になっていないか」という指摘があります」

榎森さん「沖縄に関することで言うと、こちらです。2006年度の高校日本史の検定で、沖縄戦における集団自決の記述の中から「軍の命令や関与があった」という表現が削除されたんです」「これに対して沖縄県と全ての市町村が撤回を求める意見書を可決し、抗議集会では11万人が集まりました」

榎森さん「なぜこのようなことが起こったか?今、日本の中では、こんな言葉があります」

追跡エモリ 教科書問題

榎森さん「自虐史観。「あの時、日本が悪かったという自虐的な歴史観」のことです。日本が戦争の時にした加害を教えると、「日本人として誇りを持てなくなる」「国を愛することができなくなる」から、教科書から削除しようという考え方がある。」

「こういった考え方によって今教科書が作られようとしている。また、今の政権の中にも、こういった考え方をしている人がいて、今、教科書に対して政治が介入できるようになったんです。戦前、政治が教育に介入して軍国主義教育が生まれたという歴史があって、その反省から戦後教育は「政治と教育を切り離さなければならない」となっていたんですが、それが変わってきているんです」