※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る本島南部で新たに鉱山開発が予定されている問題で県は国の第三者機関が示している合意案を受け入れると発表しました。

2021年5月、糸満市の沖縄戦跡国定公園内にある鉱山開発予定地に対して県が「公園の風景保護」を理由に出した措置命令を巡り、業者側が「命令は違法」だとして国の第三者機関である公害等調整委員会に申し立て委員会からは県と業者に対し合意案を提案していました。

玉城知事は「県としましては今回の合意案は措置命令の内容を概ね反映していると判断しこれを受け入れたものであります」と述べました。

玉城知事は6月24日に会見を開き委員会が県と業者に示した遺骨発見時に一定の期間と範囲で工事を中止することなどにより採掘工事が出来る合意案を受け入れると発表しました。

この問題をめぐっては6月24日午前遺骨収集ボランティアガマフヤー代表の具志堅隆松さんが県に対し合意案を受け入れないことや当事者である遺族の声を聞くことなどを求めていました。

玉城知事は「戦没者の遺骨が混入した土砂が工事や埋め立てなどに使われることはあってはならない」として、引き続き、県民の心情を踏まえ適切に対応するとしました。