めざせ甲子園、8回目のきょうは嘉手納高校です。チームを引っ張るキャプテンと副キャプテンは、それぞれこれまでの大会で悔しさを味わいながら、ある人の背中を追って夢の舞台を目指しています。

2016年、夏の甲子園初出場を果たした嘉手納高校。初戦となった2回戦は強豪、群馬の前橋育英との試合。リードされ迎えた7回に一挙8得点で見事な逆転勝利。聖地で記念すべき1勝をあげて甲子園、そして地元を大いに沸かせました。

それから6年、今年のチームはコロナ禍や降り続く雨に悩まされながらも、選手たちは夏の沖縄大会に向け自分自身の課題と向き合いながら、大会に備えようとしています。

嘉手納「背中追い聖地を目指す夏」

田崎柊真選手「グラウンドが使えなくてモチベーションが下がるところもあるが、最後なので悔いが無いように試合がしたいので頑張ろうと思っている」

喜名大輔選手「グラウンドではできない練習だったりを意識してやっている。(いま頑張って)楽しく試合ができたら良いと思う」

指導する與那城吾朗監督も、一つひとつの練習の意味を明確に示しながらモチベーションづくりにも心を砕いています。

與那城吾朗監督「ただ頑張ったで終わるのではなくて、試合で勝つことにつながるような日々の練習になって欲しいなという思いで練習している。一人ひとりが身に着けた力をゲームの中で全力で出してくれることを期待して楽しみにしている」

そんな雨の中?ブルペンで投げ込みをするのは3年生投手陣。3人のピッチャーがチームの屋台骨です。

嘉手納「背中追い聖地を目指す夏」

知念流空(りく)選手「自分は速球で押す派なので真っ直ぐを中心に抑えていけたらと思う。しっかり期待に応えられるようにしていきたいと思っている」

大浜英太郎選手「リリーフで抑えて(捕手や内野など)守備でもしっかり守っていきたい。最後は(決勝戦が行われる)セルラースタジアムで笑って終わりたい」

そしてもう1人がキャプテンの小禄大慎(たいしん)。春の県大会は1、2回戦とも知念、大浜のあとを受けて3人目で登板しましたが、失点が続きチームは2回戦で敗れました。

小禄大慎主将「この3人のピッチャーでいままでやってきて、自分が逆転されるという形になって責任が重く、自分の日々練習に取り組む姿勢が甘いと思った」

悔しさを胸に、黙々と重ねてきた練習の日々。それを間近で見てきたのがバッテリーを組む副キャプテン、波平伎流(きりゅう)。

自身も春の大会はケガで本職のキャッチャーとしては出られず、扇の要として夏の舞台での再起を誓っています。

嘉手納「背中追い聖地を目指す夏」

波平伎流副主将「(春の悔しさは)とってもあって、その分夏に向けて頑張れたかなということはある。あとはピッチャー陣を信じて自分はそれに応えるような配球なり構えをしっかり整えていきたい」

キャプテンと副キャプテンの2人には春の悔しさの他にも共通点があります。それは、6年前の甲子園出場メンバーにそれぞれ兄が入っていたこと。

嘉手納の甲子園初勝利の瞬間は当時小学生だった2人もアルプススタンドに。その光景は今も忘れることはありません。

波平伎流副主将「広くて真っ黒な土できれいな芝で(甲子園は)違うなと思った。すごい熱気と応援で見ているこっちもワクワクした」

小禄大慎主将「嘉手納高校が初戦で逆転してその時の歓声や雰囲気が(嘉手納の)流れで点が入ってその場面が自分の中では印象的。自分も夢の舞台の甲子園に立って、そこで活躍したいと思った」

嘉手納「背中追い聖地を目指す夏」

次は自分たちがあの甲子園にいきたい。その思いの強さが苦しさや悔しさを乗り越え夏に挑む原動力に。

兄の背中を追うキャプテンと副キャプテンを中心に目標に向かってやり抜く力も鍛えてきた嘉手納高校。チーム一丸で大きな夢を手繰り寄せる。

小禄大慎主将「目の前のプレーに集中して勝ちにこだわって頑張りたいと思う。嘉手納町を盛り上げて地域の方々を甲子園に連れて行ってあげたい」

波平伎流副主将「(投手陣には)自分のことを信じて積極的に投げてほしいと思う。日ごろの感謝の気持ちを持って、一戦一戦全力で泥くさくプレーしていきたい」

「嘉手納高校行くぞ!甲子園!!」

嘉手納「背中追い聖地を目指す夏」