QABではきょうから2021年を様々な視点で振り返る特集を組んでいきます。初回は「選挙」です。衆院選をはじめ自治体のリーダーを選ぶ重要な選挙がありました。来年は知事選も控え今年以上の選挙イヤーになり、選挙戦い向けた動きがすでに大きくなっています。

衆議院が任期満了を迎える年となった2021年。どのタイミングで衆院選に入るかが見通せない中年明け早々には、その前哨戦第1ラウンドとなる宮古島市長選挙が行われました。

自民公明が推す現職に対し、保守系の一部とオール沖縄が手を組んだ新人の一騎打ちとなった選挙戦は新人の座喜味一幸さんが初当選を果たし現職を破り、オール沖縄が第1ラウンドを勝利。一方、敗れた下地さんは、落選後に自衛隊基地の配備をめぐる問題で収賄の容疑で逮捕・起訴され県内に衝撃を与えました。

年録「選挙」

2月の浦添市長選、4月のうるま市長選では自民公明が推す候補が立て続けに勝って、衆院選に向け、弾みをつけた格好となりました。3つの市長選が終わって自民公明が2勝、オール沖縄1勝という中選挙の号令ともいえる解散がいつになるか様々な憶測が飛び交いました。

そんな中、国会では、菅前総理の当然の辞任にともない、衆議院の任期満了直前に岸田総理が誕生。新政権には県選出の西銘恒三郎衆院議員が沖縄担当大臣などで初入閣を果たしました。

そして、10月末に決まった衆院選の候補者をめぐって、ギリギリまで探り合いを見せていたのが那覇を中心とする沖縄1区です。

下地幹郎さん「復党しても1区で出たい。復党が認められなかったら1区で出る。この2つの選択肢」

年録「選挙」

国場幸之助さん「一本化は国場幸之助に一本化することが必要です。」「下地さんの復党はあり得ません。」

前回の衆院選では、保守が分裂したことで、下地幹郎さんと国場幸之助さんは互いに比例復活となりました。去年自民党への復党願いを出していた下地さん。経済界の一部からの後押しを受けて来年の県知事選での県政奪還を目指し、保守の一本化の重要性を訴えましたが、自民党は復党を認めませんでした。

最終的には両者とも選挙区で出馬する形になり票が割れてしまいました。

一方、オール沖縄側にもこれまでにない動きがありました。これまで支援を続けてきた金秀グループの呉屋会長が自民候補の支持を表明するなど、不安要素を抱えながらの選挙戦に入りました。先が読めない状況の中、ふたをあけてみればオール沖縄の赤嶺政権さんが選挙区で当選。国場さんは比例で復活、下地さんは落選という結果になりました。

前回の衆院選では4つの選挙区でオール沖縄3勝、自民1勝でしたが、今回はともに2勝という結果で衆院選を終えました。中でも辺野古を抱える名護市を含む3区では、自民の島尻安伊子さんがオール沖縄の現職を破って当選しています。

年録「選挙」

来年は年明け早々行われる名護市長選に始まり、参院選や県知事選を迎えることになります。オール沖縄がここから巻き返しをはかるか、自民がこの勢いを維持することができるのか。来年も激しい戦いを繰り広げる1年となりそうです。


記者解説

ここからは船越記者です。今年は10月末に衆院選が行われ、自民とオール沖縄が2勝ずつという結果になりましたね。

船越記者「オール沖縄側は前回より議席を1つ減らし、その分自民が1つ増やしました。オール沖縄側と自民側が4つの選挙区で獲得した票数を比較してみると4年前はオール沖縄側が5万6000票あまり上回っていましたが、今回は自民が獲得した票数がオール沖縄を上回っていました」

今年も多くの選挙がありましたが、来年も大きな選挙がたくさんありますよね。

船越記者「まず年明け早々には辺野古新基地建設問題でゆれる名護市長選が行われます。名護市長選にはこれまでに、現職で自民公明が支援する渡具知武豊さんと、オール沖縄が支援する名護市議の岸本洋平さんの2人が立候補を表明しています。すでに両候補政策を発表するなど、告示まできょうで1カ月となり選挙に向けた動きが活発化しています」

船越記者「まずオール沖縄が支援する岸本さんは、辺野古新基地建設の反対を明確に示しているほか進学や子育てなどを支援するための基金の創設などを訴えています」

船越記者「一方、現職の渡具知さんは、給食費などの無償化といったこれまでの実績をアピールしたうえで名護のさらなる発展を目指すとしています。辺野古の問題については前回の選挙と同様に「国と県の裁判が続いている」として、賛否を明確にしていません」

船越記者「また辺野古を推進する政府・自民党としても名護市長選は落とせない戦いで茂木幹事長や菅前総理などが相次いで沖縄入りするなど動きを活発にしています」

このほか来年は石垣市や宜野湾市、那覇市でも市長選が行われるほか夏には参院選が控えています。そして、秋に天王山の県知事選です。来年は選挙一色の年になり、一つひとつの選挙の結果が注目されます。知事選に関しては、現職の玉城知事は出馬への意欲はどうなんでしょうか。

船越記者「今のところ玉城知事は2期目に関する態度を明らかにしていません。また対立候補の擁立を目指す自民党も今のところ候補者は決まっていない状況となっていて、年明け以降県知事選の人選をめぐる動きも活発になってくると思います」

船越記者でした。