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11月22日、那覇市では、首里城再建に関するシンポジウムが開かれ、有識者らが、再建にかかる諸問題について意見を交わしました。

高良倉吉 国の技術検討委員会委員長「琉球といわれた時代の美意識や技術を集約した人たちのことが首里城、形ある文化遺産の象徴的な存在だと、沖縄にはぜひ必要」

この討論会は、首里城の再建を目指す研究者らでつくられる「首里城再興研究会」が開いたもので、大龍柱の向きや工芸品の復元などについて議論しました。

このなかで、国の技術検討委員会で委員長を務める高良倉吉さんは1768年に書かれた書物に横向きの大龍柱が描かれていることから、新しく建設される大龍柱は、以前と同様に横向きであるべきと主張。

一方、別の研究者からは1877年に撮影された首里城の写真に正面を向く大龍柱が写っていることから、正面向きに再建されるべきという意見も出ました。このほか、討論会では、被災した文化財の保護や、避難場所の設定についても話し合われました。

首里城シンポジウム