スポーツをお伝えします。長引く新型コロナの影響でスポーツジムも手探りの運営が続いています。さまざまな工夫でこの苦境を乗り越えようとする格闘技とボクシングのジムを取材しました。

浦添市にある「真樹ジム オキナワ」キックボクシングや空手を指導する格闘技ジムです。プロの選手から一般の練習生までおよそ230人が在籍しています。

スポーツ部 コロナ禍で図るジム存続

真樹ジム オキナワ 安里昌明代表「(ジム内は)たまたま広いのでとにかく窓を全開にして密集・密室にならないようにして扇風機もかなりたくさん回して、あとは手洗い消毒。それは当たり前なので習慣化している」

ジムの代表安里昌明(あさと まさあき)さん。4月から5月にかけて出た県の緊急事態宣言、休業要請の時期は1カ月間ジムを閉めました。その際、さまざまな工夫で選手や練習生へのフォローをしました。

安里昌明代表「会員さん向けに動画(配信)というか毎日ポイントを絞って。基本にもう一度立ち戻ってこういう形ですとやったり、会員さんは休会はいたが復活(ジム再開)した時にまた戻ってきた。なのでそんなに(コロナの影響で)減ったという印象はない」

スポーツ部 コロナ禍で図るジム存続

一方で、秋以降はプロの大会も予定されていたりできうる限りジムは開けて欲しいという練習生からの要望もありました。安里代表は再び休業要請がない限り対策を整えジムでの指導や練習を継続する考えです。

安里昌明代表「僕らはスポーツジムかつ格闘技のジム修行する場なので僕らが閉めてしまったらみなさんがストレス解消とか気持ちを鍛える場所がなくなってしまうので。気持ちが萎えてしまうと体も追いついてこない」

所属するプロのキックボクサーたちは。

玉城慧(たまき けい)選手「(自粛期間中は)すぐに体がなまっていた。動かさなくなったらすぐに(体が)だるくなる。それが(辛さは)一番。できる限り(練習で)やりたいことはちゃんとやりたい」

上間七美(うえま ななみ)選手「大会などが全部なくなったりしているからそこがちょっと悲しい。目標ができないからモチベーションは上がりにくいかなと思う。(基本の)形を見直したりしてやっている」

スポーツ部 コロナ禍で図るジム存続

安里昌明代表「(コロナ収束の)見通しが立たないということで辞めた方もいるがそれと合わせ不思議と入会がまた増えた。(県内の)キックボクシングにおいては(ジムの運営が)厳しいというところは今のところ大ダメージということはないと思う」

一方で厳しい状況に置かれているジムも。逆境の中、汗をかいています。

北谷町にある「沖縄ワールドリングボクシングジム」会長を務める中真光石(なかま こうせき)さんは世界タイトルを目指した元プロボクサー。ジムを立ち上げ数々の名ボクサーを育てた父で初代会長、茂さんの後を継ぎました。

中真光石会長「今まで(東洋太平洋)チャンピオン、世界ランカー、タイトル挑戦の選手もたくさんいる中で(ジムから)世界チャンピオンがまだ出ていないので。ここからどうにかチャンピオンを出したいという気持ちでずっと頑張っているところ」

ジムには3人のプロ選手をはじめ県内トップクラスのアマチュア選手も顔を揃えます。しかし国内プロボクシングの興行試合はこの半年、コロナの影響でほとんどが中止に。その中来月、佐賀県で無観客で行われる予定の若手プロの登竜門、西部日本新人王戦準決勝に挑む福永輝選手は。

スポーツ部 コロナ禍で図るジム存続

福永輝(ふくなが ひかる)選手「プロは試合をしてなんぼだと思うがそれがほぼ無くなって。モチベーションを保つのもきつかったが目標は定めているのでしっかり無観客でも(試合開催は)前に進んだのでそこを今はモチベーションにしてやっている」

また今月に入って県内の別のボクシングジムに通う練習生1人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり県内でプロが所属するジム6カ所では激しい接触を伴う練習の禁止や陽性者が出た場合にはジムを即座に閉めるなど今後の対策が決められています。

試合前の調整に必要な練習がしっかりできなくなった上感染予防もしながらのトレーニングが続いています。それでも・・

スポーツ部 コロナ禍で図るジム存続

岸本有彩(きしもと ありさ)選手(嘉手納高3年)「いまできることを次の試合に向けて全力で頑張って。周りの練習できる環境がどんどん無くなっていってでもジムだけは唯一ずっと開いてくれていてめっちゃ感謝です」

中真光石会長「若手の(選手には)試合をさせてあげないと。あとコンディションもしっかりつくらないといけないので何とか対策して頑張ってジムをやっているところ」

しかし一般の練習生がコロナの影響で休会したり新規の募集もできないなどジムの運営は厳しい状況に置かれています。

沖縄ワールドリングではクラウドファンディングで運営を継続するために支援を募ることにしました。サイト「キャンプファイヤー」を通して来月29日まで行われる予定です。

中真会長「選手の遠征費、合宿 プロの試合は県外に行くことも多いジムの運営に関するもの(費用)。これからもっともっと頑張って盛り上げていきたいと思うのでお力を貸していただきたいと思っている」

スポーツの場を、そして選手の成長の場を守るためジム存続の奮闘も続いています。

以上スポーツでした。