新型コロナが広がる中夏休みは短縮され、外に思い切り遊びにいけないとがっかりしている子どもたちも多いと思います。そんな子どもたちにクワガタの魅力を伝えようと取り組んでいる男性を取材しました。

深夜10時。暗い林道を歩く一人の男性。何かを探すように懐中電灯で木を照らし見つけるとガードレールを乗り越えて林の中に入っていきます。

竹原周さん「虫取りモードになってしまうと子どものころに帰ってしまうというか」

男性が夢中で追いかけるその視線の先には黒い物が・・・

竹原周さん「いましたね。オキナワヒラタ」

そう!彼が探していたのは、子どもたちに人気のクワガタムシ。クワガタムシを探していた男性は竹原周(たけはら あまね)さん。現在は今帰仁村で塾講師として働いています。しかし竹原さんにはもう一つの顔が・・・かつて東京大学大学院で生物を専攻し、、海外にクワガタムシを集めに行くほどクワガタ好きなクワガタ博士なんです。

竹原周さん「オキナワヒラタとしてはあまり見かけない、いい意味で見かけないいいサイズ」

クワガタ博士が伝えたいこと

竹原周さん「今これはアカメガシワという木でして。葉っぱの形がハートマークが特徴的なんですけど、今僕がいる場所だと基本的にアカメガシワという木の樹液によくクワガタがくるんでこれを重点的に見ている感じです」

世界におよそ1500種いるといわれるクワガタムシ国内にはおよそ40種が生息しています。しかも沖縄にはなんと、このうちの19種が生息していて、国内にいるクワガタムシの半分近くの種類と出会うことができるんです。

そんな沖縄に魅力を感じた竹原さん。今年5月、沖縄に移住することを決めました。

竹原周さん「(クワガタムシの魅力は)言葉では言い表せないんですよね理由はいっぱいあるんですけど、見た目がかっこいいとか、いろいろあるんですけど、一言でいうとロマンですね。ロマンの塊みたいな感じなので」

クワガタ博士の竹原さんこの日は小学校に。今帰仁小学校の子どもたちに授業を行っていました。

竹原周さん「ここで1回脱皮したじゃん。で、またここで1回脱皮するじゃん。だから合計で脱皮した数は何回でしょうか?」子ども「2回」竹原先生「クワガタムシとかカブトムシは2回しか脱皮しません」

クワガタ博士が伝えたいこと

実は竹原さんが真夜中にクワガタムシを探していたのは授業の中で子どもたちに直接クワガタムシに触れてもらおうと用意していたんです。

子どもたち「色んなカブトムシとかクワガタが見れて、楽しかったです」「足とかどこにあるかあまりわからなかったから教えてくれて、色んな事が分かって楽しかったです」「クワガタをちゃんと育てていきたい」

企画した今帰仁村教育委員会上間哲朗さん「本物に触れたりしながら学ぶというのはですね、かなり子どもたちの頭の中に入ってくるので」「やっていることは理科の中の昆虫なんですけど、定規の上に置いたら何ミリということで算数ともつながってくるのですね。だから意外とお勉強って繋がっているんだよということもこの後気付いてくれるでしょうし、この理科の授業を通してこの村の自然、沖縄っていいところなんだなというのに気付いてもらえたらいいなと思います」

新型コロナによる休校が1カ月以上続いた影響で39市町村の学校で(渡名喜村と伊平屋村を除く)10日間ほどと短くなってしまった夏休み。そんな中でも生き物に触れ魅力を感じることができるといいます。   

竹原周さん「コロナ第2波も来ているんじゃないかと言われている中で正直、昆虫採取とか難しいところではあるんですけれども、実際に今回の授業で配ったクワガタを親として卵を産ませて幼虫を取ってというようなことを各々の家でやることができるんです」「そうしたときに常に家のリビングでもいいですけど、家の中にやっぱ命というものが置いてあって、その成長の過程を身近に感じられるというかそういった夏休みにしてもらえればいいかなと考えています」 

クワガタ博士が伝えたいこと

子どもたちに小さな昆虫を育てることで、命の大切さについて考えてほしい。クワガタ博士がそんなメッセージをクワガタムシの魅力とともに子どもたちに伝えています。