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さて、お伝えしているように14日までに99人のアメリカ軍関係者が感染したことが判明しました。

今月に入って急速に感染が拡大しているアメリカ軍基地内での新型コロナ。感染経路などが不明なだけに”不安”を背景にした観光経済への影響を懸念する声もあります。関係者に緊急取材しました。

東京商工リサーチ沖縄支店・友利政人支店長「沖縄では感染者が長いことゼロという状態が続いていて、地元の人がある程度まわれるようになってきて、今回、観光客も入れましょうというところで、米軍の同じ地域内で発生していたことでちょっとずつよくなるのかなという矢先なので、先々、不安になってくる。現在懸念されていること」

アメリカ軍施設内で急速に広がる新型コロナの影響について東京商工リサーチ沖縄支店の友利支店長は県経済への影響は決して小さいものではないと分析します。

フェンスの向こうで何が起きているのかわずかな情報しか伝えられない状況に県民も不安を感じています。

米軍施設の感染拡大 観光経済に与える影響は?

おみやげ店 男性「直接的な沖縄での感染者ではないにしろ、同じ沖縄県内で発生したということなので、観光に来られる客も怖いのかなとは思いますね。お店の方もこれからって時だったんで、風評被害は少しあるのかなというのはあります」

おみやげ店 女性「(観光で)来る方は(軍関係者を)沖縄にいる外国人としか見てないので、そこで受け止め方とか違ってくるから心配な点があると思う」

どこから持ち込まれ、どうやって広がっていったのか感染経路や感染者の行動履歴など詳細が表に出ないアメリカ軍施設の新型コロナ感染。

アメリカ国内での感染状況はというと…

トランプ大統領「マスクをすることはいいことだ。マスクに反対だったわけではない。ただ、場所と状況による」

ワシントンにある軍の病院で医療従事者らを激励するため公の場で初めてマスクを着けたトランプ大統領、これまでマスクを着けることがなかっただけに今回、態度を180度転換させたことでアメリカ国内での急速な感染拡大を印象付けた格好です。

米軍施設の感染拡大 観光経済に与える影響は?

これに呼応するかのように県内のアメリカ軍施設内の感染状況でも「普天間基地」と「キャンプハンセン」でクラスターが起きるなど5つの施設で99人が感染するなど新型コロナが猛威を振るっています。

東京商工リサーチ沖縄支店・友利政人支店長「(Q:9・11の時と同じような風評被害は考えられるか?)そうですね。その頃よりも、もしかしたら酷くなるかもしれないですね。命に関わる、病気に関わるという部分でいけば、まだ、何とも言えないところがあるがフェンスを越えて出入りはできないが同じ地区で空気の流れは一緒ですから」

大きな懸念は「風評被害」、2001年にアメリカで起きた「同時多発テロ」の時には「沖縄はアメリカ軍基地があるから危ない」という噂が一人歩きしたことで観光客が激減したという経験があります。

その時のようなことになってしまわないか?不安がつきまとっていると言うのです。友利さんは今回の影響について観光だけにとどまらないと続けます。

米軍施設の感染拡大 観光経済に与える影響は?

東京商工リサーチ沖縄支店・友利政人支店長「観光と飲食、サービス業、そこは一番影響出ると思います。そしてもう一つ、米軍基地内で沖縄防衛局が発注している工事があるんですよね。(中抜き)県内の建設業者、請負業者がいますから、そこらへんの受注高、資金繰りの問題まで影響を及ぼす可能性もあるのではないか」

米軍施設内で感染が広がったことで、施設内の工事など建設業にまで波及すると友利さんは見ています。

東京商工リサーチ沖縄支店・友利政人支店長「今の状況が続けば厳しい状況は長く続いていくわけですね」いずれボディーブローのように後々経営を圧迫してくることもあるので今はしのいで先々長く経営ができる状態まで持っていく。どうしても”人の動き”が一番のキーワードになってくるのではないかと思います」

アメリカ軍施設の感染状況について感染経路や行動歴など対策を打ち出すために必要な情報が伝えられなければ、徐々に立ち直ろうとしていた沖縄の観光が再び冷え込んでしまうかもしれない危険性をはらんでいます。