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きのうの夜、突然、打ちあがった花火に驚いた人もいたかもしれません。全国各地で一斉に夜空を彩った花火。そこには全国の花火師たちの思いが込められていました。

夜空を彩る大輪の花火。北は北海道から南は沖縄まで、全国各地で一斉に打ち上げられました。

花火を見た人「最高でした!」「今年もしかしたら最初で最後かもしれないので、短かったかもしれないですが、家族みんなで見られて良かったです」

午後8時にスタートし、わずか5分足らずでしたが、大輪の花火が闇夜を明るく照らしたこの取り組み…。全国で花火大会の中止が相次ぐなか、若手の花火師たちが企画したもので、人が密集することを避けるため打ち上げ場所を非公開にした「シークレット花火」でした。

サウスエリア・金城春樹さん「全国の花火業者、有志の方から、コロナ禍の中で少しでも勇気づけようということで、全国一斉で花火を上げて悪疫退散という趣旨のもと、みんなで組んで花火を上げることになりました」

北谷町で花火を打ち上げたのはイベントの企画・運営を手がける「サウスエリア」の金城春樹さんです。

夜空を彩る花火に込めた医療従事者支援の思い

打ち上げの3時間前に準備を始めた金城さん。毎月、北谷町で花火を上げていましたが、新型コロナの影響で3月以降、花火の打ち上げをしないようにしていました。3カ月ぶりの打ち上げ、入念なチェックが続きます。

サウスエリア・金城春樹さん「日本全国の花火業者が同日・同時刻に花火上げるということは過去にないことだと思う。こういう時だからこそ、花火の力をお客さんに感じてもらえたらなって…」

「コロナの早期収束」や「医療従事者への激励」様々な思いや願いが込められた大輪の花火が夜空を彩ります。

花火を見た人「良かったです。今年、これくらいしか見られないかなと思って、きょう絶対来ようかなと思っていたので良かったです」「やっぱりいいですね。心が盛り上がりますので…」「私たちにできないことを医療の人たちがやってくれて、いろんな方たちを助けてくれているので、本当に感謝しながらいつも過ごしています」

サウスエリア・金城春樹さん「祭りだったり、イベントで花火を打ち上げるというのは一番の魅力だと思いますので、そういった形で見ていただいている方が喜んでもらえたら何よりです。早く元の生活に戻って花火を打ち上げられるようにお客さんに喜んでもらえるようにやっていきたい」

きのうは取材した糸満市や北谷町の他にも宜野湾や浦添市でも花火が夜空を飾りました。糸満で花火を打ち上げた会社によるとコロナの影響で全島エイサーなどが中止となり、営業的には大きな打撃を受けているとしながらも「心を和ませる花火」を打ち上げることで、一日でも早く元の日常に戻れるよう願いを込めたと話していました。

夜空を彩る花火に込めた医療従事者支援の思い