世界的な自然保護団体が沖縄に生息するジュゴンについて絶滅の危険性が最も高いと警鐘を鳴らしました。

国際自然保護連合IUCNは12月10日公表した野生生物の絶滅の危険性を調べたリストの中で、これまで絶滅危惧種の3番目に位置づけていたジュゴンについて、日本の南西諸島に生息するジュゴンに限っては現在10頭未満と推測されるとして絶滅の一歩手前となる「絶滅危惧IA類」と認定しました。

IUCNは、アメリカ海兵隊の辺野古移設計画が大きな懸念と指摘し、海藻藻場の消失はジュゴンの個体数の回復にとって深刻な障害になる可能性があるとしています。

日本自然保護協会安部真理子主任「IUCNのリストでは通常は、特定の地域だけをここが危ないですよということは言わないが、南西諸島の個体群がこういう事態ではなくもう一歩踏み込んだ絶滅危惧IA類、つまり野生絶滅一歩手前であるという評価が特別になされた。」

Q:IUCNが基地建設に触れて評価するのは珍しい?日本自然保護協会安部真理子主任「はい。珍しいことだと思います。通常の場合は危機的な状況にある生き物がいて、その国ではすでに絶滅危惧IA類に評価されている場合には保護対策がとられる。」「それが基地建設によって藻場がどんどん失われている。土砂を投入して1年経つ。ジュゴンのための環境を保全するという姿勢はないということになります。」

QABが入手した、沖縄防衛局撮影の映像には辺野古の新基地建設現場近くで、ウミガメとともに泳ぐジュゴンがとらえられています沖縄周辺で3頭が確認されていたジュゴンですが2019年3月、そのうち1頭が今帰仁村の沖合で死骸で見つかり、他の2頭も行方が分からなくなっています。

世界的な自然保護団体が沖縄に生息するジュゴンについて絶滅の危険性が最も高いと警鐘