真っ赤に燃えた首里城の火災から2日目。まだ信じられないという思いの人も多いようです。なぜ火災は起きたのか?きょう、警察や消防による実況見分が行われました。

正殿や南殿・北殿など7つの建物を焼失させた火災から一夜明け。

KBC・井上桂太郎記者「那覇市消防局の隊員が今、実況見分に向かっていきます」

昼前に始まった実況見分。現場に入った警察や消防は全焼した正殿や両隣の北殿、南殿を調べているようでした。首里城の火災は正殿が火元とみられていて、北殿、南殿と延焼し消し止められるまで半日ちかく燃え続けました。

貴重な文化財も失われた可能性が高く、なぜ火災が起きたのか、そして、なぜこんなにも燃え広がったのか原因の究明と被害の全容把握が待たれます。沖縄の歴史を伝える首里城が焼け崩れるという信じられない出来事に、きょうも多くの人が変わり果てた首里城の姿を心配そうに見守っていました。

きょうも多くの人が変わり果てた首里城の姿を心配そうに見守っていました。

街録男性「沖縄県民なんですけど、首里城行ったことなかったんですよ。そのうち行けるだろうと思っていたんですけど、まさか無くなるとは思ってなくて行かなかったことに後悔しているという感じですね」

首里城公園入口男性「やはり、沖縄県民の誇りですからね、再三行くところではないですけれどね、常に道を走っていても見えるしね(首里城は)偉大な存在だったんですけどね」

修学旅行生「結構(首里城を)ずっと楽しみにしていたから結構悲しいです。」

龍潭池・観光バス運転手男性「小学校・中学校のときも高校の時もよく地元のみんなで集まって遊んでいた、思いがたくさん詰まっている場所なので、だから、今日初めて見に来たけど、テレビで見るより実物見たら、もっとショック大きいです。子どもがまた綺麗な首里城が見れるのを、やっぱ沖縄の人もその希望は持っていると思っているのでまた、立ち上がってほしいですけどね。」

「那覇市役所に設置されている募金箱。県民だけではなく県外からも多くの人が駆け付け、善意が寄せられています」

火災を受け、那覇市役所の中にはきのう午後4時から募金箱が設置されました。その他、首里支所や小禄支所、真和志支所など3つの支所にも設置されています。

女性「観光業に携わっていて、正殿ができた年と私が入社した年が一緒だったんです。なので思い入れが相当強かったので、きのうの影響を見てなにか少しでも動ける方法がないかなと思って、募金箱の情報を聞いたので早速きょう募金させてもらいました」

男性「地元だったのでどうしても、いてもたってもいられない気持ちになって、募金の話を昼のニュースで聞いて飛んできた」

男性「きょうから仕事で(沖縄に)来てるんですけど、きのうニュース見てすごくびっくりしたので、首里城は昔旅行で来た時に観光したこともあったので、なにかできることがあればと思って、少しではありますけど募金させてもらいました。1日でも早く元に戻ればと思っているので」

募金箱は来年3月末まで設置されます。

市は今後、募金用の口座を開設するなど県外からも広く募金を募る予定だということです。

8割以上が首里城を行程に入れている

コンベンションビューロー職員「これから11月からの修学旅行シーズンを迎えて、800校17万人もの修学旅行生に沖縄に訪れていただきまして、8割以上が首里城を行程に入れていると考えられる」

観光や経済への影響も懸念されています。きょう、観光関連業界が集まりおよそ1時間、今後の対応など、意見を交わしました。

こちらのグラフは、1992年に首里城の正殿が復元・公開された時からの来園者の推移です。年を追うごとに増え続ける来園者数、去年、おととしは280万人を超えるなど、これまでに6000万人以上が訪れ沖縄観光の目玉にもなっていました。

会議では今後、首里城を長く閉鎖せずに被害がなかったエリアを早めに解放すべきという意見など、今後の施設運用について話し合われました。

OCVB・下地会長「首里城公園広大な地域でもありますので、まだ訪問していただける地域もありますから、そういった状況も確認しながら沖縄の歴史文化をしっかりとアピールしていく」

当分は原因調査ができるまで残価物の撤去になると思う

那覇市消防局予防課 山城 達 課長「正殿の現地調査で入ったが、残価物が多くて瓦とかの撤去のみ」「当分は原因調査ができるまで残価物の撤去になると思う」

玉城知事が菅官房長官に支援を要請

首里城の火災を受け支援を要請するため、急きょ、31日夜に上京した玉城知事。先ほど菅官房長官と面談しました。

玉城知事は首里城の火災を受け31日に上京していて先ほど、官邸を訪れ菅官房長官と面談しました。

玉城知事「首里城は言うまでもなく琉球・沖縄が歩んできた歴史と文化の象徴でもありますし、また、県民の心のよりどころ、アイデンティティーのよりどころとして、いうなればうちなーんちゅの魂でもあります」

玉城知事は火災による被害状況などを説明したうえで復元に向け政府の協力を求めました。

菅官房長官「政府として財政措置も含めてやれることはすべてやる、そういう思いで取り組んでいきたい」

菅官房長官は政府一丸となって一日も早い再建に全力を尽くす考えを示しました。

やれることはすべてやる