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沖縄のアメリカ軍基地問題などを鋭く切り込み表現する写真家の石川真生さん。8月13日から新作も加えた写真展が始まりました。石川さんの写真は何を訴えるのでしょうか。

地面に横たわっているのは、県民投票をめぐりハンガーストライキを起こした元山仁士郎さん。他にも沖縄の今を映し出す写真の数々。これは基地問題などを題材に写真を撮る県出身の写真家石川真生さんの作品です。

13日から那覇市のパレット市民ギャラリーでは、石川さんのライフワークとなった写真展「大琉球写真絵巻」が始まりました。写真展は今回で6回目。新作の22点を含む90枚近くの写真が展示されています。ことし展示された作品は実際に石川さんが写真の題材となった事件の関係者などから話を聞き、文章も一緒に展示しています。

石川真生さん「事象だけ撮っても面白くないでしょ。この人の性格とか中身まで表れたら楽しいじゃない。」「この人たちの写真だけでは語れない文章があるわけだからさ。その人生の深いところを見てほしいと思って。」

13日に行われたトークショー。石川さんは一枚の作品の話しに力を入れました。それは2019年4月に起きた米軍兵による女性の殺人事件を取り上げた写真。3年前にうるま市で起きたアメリカ軍族による女性の殺害事件も取り上げた石川さん。アメリカ軍による事件がまた起きたことで状況はなにも変わっていないと話します。

石川真生さん「殺されたんだよ、本当に。無理やり殺されたんだよ。私は自分になにができるか考えたんだよ。真相がなにも起きてない(わかってない?)。いつまた起きるかわからない。地位協定の改定と米軍基地撤去だけを言っても全然解決にならないんだよ。」

沖縄の今が見える写真展。大琉球写真絵巻は8月18日までです。