101回目の夏の甲子園をかけた沖縄大会がいよいよあす開幕します!3週間にわたってお伝えしてきた「めざせ甲子園」もきょうが最終回です。最後を飾るのはこの夏の第1シード・興南です。時代を背負ってきた左腕が最後の夏を迎えます。

この夏、優勝候補の筆頭に挙げられる興南。今の3年生たちは1年生の頃から夏の沖縄大会で1度も負けたことがない。「3連覇」という偉業に、第1シードとして挑む。

金城英佑主将「自分たちの野球ができれば自ずとその結果がついてくると思うので、自分たちの足元を見つめながらしっかり一戦一戦戦っていきたいと思います。」

我喜屋優監督「これ(3連覇)は他人の期待であって、我々の期待は一歩一歩確実に前に進むという心の約束はできています。」

チームを引き締める我喜屋優監督だが、この夏の戦力には強い自信を持っている。

時代を背負い続けた左腕 最後の夏

打撃力4.5、投手力5、機動力4.5、守備力5、攻守にわたり中心となるのは、甲子園を経験した選手たち。満点をつけた守備はキャッチャーの遠矢大雅、ショートの勝連大稀(はるき)らセンターラインに安定感がある。打撃面では西里颯(春の打率.450)根路銘太希(春の打率.333)の1・2番コンビが打線を牽引。

さらに春の県大会ではベンチ外も九州大会で2ホーマーと活躍した金城啓太や打撃が魅力の新1年生・宮城琉人ら新戦力にも期待がかかる。その中でも特に際立つのが、やはり興南の投手陣。

多彩な変化球を持つ又吉航瑶。背番号10ながらエース級の投球ができ県春季大会での自責点はわずか「1」そして興南のエースナンバーを担うのが… この夏のNo1投手・宮城大弥。MAX149キロの直球に鋭く曲がる変化球で三振の山を築く!時代を背負ってきた左腕がいよいよ最後の夏を迎えるが、これまでには注目され続けた宮城だからこその知られざる苦悩の日々があった。

時代を背負い続けた左腕 最後の夏

興南のエース・宮城大弥。1年の夏から甲子園のマウンドを任されてきたプロ注目の左腕だ。中学の頃からU15の日本代表にも選ばれるなど世代を代表する投手だった宮城。どこの高校へ進学するかが同学年の進路にも影響を与えるほどだった。

宮城のボールを受けるキャッチャーの遠矢大雅もその1人。遠矢大雅選手「宮城が(興南に)行くというんでバッテリーを組んでみたいという思いもあったので興南に決めたというのもあります。」

遠矢と宮城は学校のクラスも一緒。グラウンドでは並外れた力を持つ宮城だが学校生活ではどうなのか、聞いてみると…

遠矢大雅選手「勉強はやるんですよ、テスト前とか集中してやっているんですけど… “それが点数に反映されていないんで” 何してるのかなって自分は思うんですけど、本当に勉強しているのかなって。」宮城大弥選手「してます!」(本人は真顔、周りは笑)

勉強でもトップ… とはいかないようだが、それでも一度マウンドに立てば興南を2年連続で甲子園に導いた他の追随を許さない絶対的エースだ。

時代を背負い続けた左腕 最後の夏

そんな宮城にこれまでの興南での歩みを自身で振り返ってもらった。この2年半での浮き沈みを表してもらったグラフには、けがに悩まされた1年の冬から春にかけて大きく落ち込んでいる。そこには、常に注目され続けた宮城だからこその苦悩の日々があった

宮城大弥選手「結果を出せばこうやってみんなが注目しているのはうれしいんですけど、結果が出るまでが本当につらいと感じています。けがをしてしまって自分が投げられずにいて、ここにいて何の意味があるのかなとずっと考えたり。あと本当に野球を辞めたいという時期もたくさんありました。」

周りからの期待が重くのしかかってきた日々。しかし宮城は決して1人ではなかった。宮城大弥選手「チームメイトが励ましてくれて、先輩方が1つ1つ教えてくれたおかげで今の自分があるので。」今は宮城1人に負担をかけないようにと活躍を誓う仲間たちが周りにいる。

勝連大稀選手「(守備)の自分たちがどういうカバーしていくかが勝利のカギとなっていくと思うので。」

時代を背負い続けた左腕 最後の夏

遠矢大雅選手「自分の配球だったり、他の野手陣のバッティングだったり、宮城に頼りっぱなしではだめだなという考えはあります。」

そして何より、まだ夢の舞台での物語は完結していない。

宮城大弥選手「1年の夏に甲子園を経験して悔しい思いで終わって、さらにそこから悔しい思いをしているので、このままではやはり終われないと思って。 1年2年と比べて自分の代になってもっと甲子園に行きたいという強い気持ちが出てきました。県大会を優勝することは通過点なのでしっかり夏の甲子園で結果を出せるようにしていきたい。」

この夏の甲子園は譲れない!エース・宮城大弥を擁する興南!3年最後の夏への思いは、テッペンへと突き抜ける!金城英佑主将「自分たちがはつらつとしたプレーで沖縄の高校野球を引っ張っていければと思います。」勝連大稀選手「全国でも勝てるチームを目指していきたいと思っています。」

時代を背負い続けた左腕 最後の夏

「行くぞ甲子園!チャレンジ興南!シャー!」