さて、スタジオには番組冒頭からご一緒しています沖縄タイムス、編集局・社会部デスク論説委員の黒島美奈子さんです。よろしくお願いいます。

中村アナ「令和という元号について黒島さんはどんな感想ですか?」

黒島美奈子さん「はい「れいわ」という言葉の響きや、「令」という漢字が使われたことに意外性を感じました。「和」が昭和に続いて使われたのも意外でした。まったく予想していませんでした。」

金城アナ「きょうは、黒島さん、新聞視点できょうは元号と沖縄とのかかわりを教えてほしいのですがきょうは珍しい新聞があるんです。こちら・・・黒島さんこれは?」

タイムス解説員 黒島美奈子さんに聞く

黒島美奈子さん「はい。これは沖縄が日本に復帰する前、アメリカ軍の統治下で発行されていた沖縄タイムスです。元号が使われず、西暦になっているんですね」

中村アナ「なぜなんですか?」

黒島美奈子さん「はい。明治に入って日本の元号に統一されたようですが、戦後は、米軍統治下で元号そのものを使うことが許されませんでした。沖縄タイムスは1948年に創刊したんですが、米軍統治下だったため、元号は使われていませんでした。使われるようになったのは、復帰運動がたかまったころです。県民が日の丸をかかげて、基地のない平和な社会をもとめて日本国憲法のある日本に復帰しようとの運動がもりあがったころです。1968年に昭和43年と元号が後ろに表記されるようになりました。復帰の年の1972年には、逆に元号を先に表記したんです」

中村アナ「47年前から再び元号が使われるようになったんですね」

黒島美奈子さん「けれど、ここがまた複雑です。復帰後も米軍基地が沖縄に残ると知った県民は、元号への思いも次第に薄れていった時代がありました。しかし、日本政府が元号の法律をつくった年の1979年には、再び西暦が後ろ、つまり今の形に戻っています。政府に裏切られたという県民の思いを表現したのではないでしょうか」

タイムス解説員 黒島美奈子さんに聞く

金城アナ「元号と沖縄との関係は歴史をたどると複雑ですね。今回の発表後も県内では様々な受け止めがありました県内の声を聴いて下さい」

中村アナ「いかがですか?」

黒島美奈子さん「はい。今回の新しい元号の発表を受けて、県民の声をきくと、「れいわ」の「和」に平和な世の中の実現をたくす声がとても多かったです」 

中村アナ「政府が新しい元号に込めた思いをどれだけ沖縄に対しても体現できるのか注目したいですね」

黒島美奈子さん「その通りだと思います。沖縄の声に耳を傾けてほしいと思います。「れいわ」という言葉には人々が心をよせあうという意味もあるといいますから、もっと沖縄の負担に心をよせられる政府になってほしいと思います。新しい元号の取材では、そもそも元号はもう必要ではないのではないかという意見もありました。元号の発祥である中国も使わなくなって久しいそうです。新しい時代に元号がいるのかどうかという議論ももっとされるべきだと思いました」