※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

「辺野古はノー」。きのう行われた辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票で、43万4273人が「反対」の意思を示しました。有効投票総数の実に7割を超える結果に政府は、今後どれだけ〝寄り添う〟のでしょうか。

元山仁士郎さん「私たちが10万人から署名集めて制定された条例はしっかりクリアできた点において素直に喜びたい。これから沖縄の民主主義が大きく発展する一歩になったんじゃないか。」

一夜明けー

玉城デニー知事「きのうの投票結果を受け、政府は、沖縄県民の辺野古の埋め立てはけして認めないという断固たる民意を真正面から受け止め、辺野古が唯一というこれまでの方針を直ちに見直し、工事を中止するとともに、普天間飛行場の一日も早い閉鎖返還という根本的な問題の解決に向け、これまで県が再三求めてきた対話に、あらためて応じていただくよう強く求めていきたいと考えております。」

県民の反応はー

那覇市民「(Q.反対多数について)それはもう当然かなと。よかったなと思っています。」

名護市民「国はこの民意を受け止めて立ち止まってもう一回最初から考えるべき。」

名護市民「名護市、県民の意思が沖縄全体に伝わったと思います。」

宜野湾市民「ここでも困っているのに、向こうに大きいの作って余計大きくなっちゃうと心配なんですよね。そういう気持ちがあって反対しました。」

宜野湾市民「県民は最後の最後まで反対だったよっていう意思を1ページとして残したいということだったと思いますね。」

一方でー

名護市民「多分あきらめもあると思うし、どうせ国のやり方だから、国がやらないということはないと思うし、(工事は)進んでいくと思うし。」

政府はー

Q.工事の長期化や沖縄県との協議を踏まえてでもほかの移設先を探すより辺野古のほうが(普天間基地を)早期に返還できる?

菅官房長官「そこはそう思っています。現在工事を進めていますから。」

注目の市長たちはー

渡具知名護市長「有権者の半数の意思が表示されている他方、賛成に投じた方、どちらでもないに投じた方と、投票しなかった人たちの民意もあると思います。私の対応はこれまでも申し上げている通り、県と国の今後の対応を見守る。」

松川宜野湾市長「まあ想定の範囲内。県民投票の結果だけで辺野古移設反対だけがクローズアップされていますので、原点である普天間飛行場の危険性というのが見えない状態になっているのでそこはいかがなものか。」

しかし辺野古ではー

辺野古ゲート前の女性「この機会に、県民投票の結果でみんながそう思ってるというのを普及させたい、わかってもらいたい、一緒に考えてもらいたい。」

辺野古ゲート前の男性「今回は基地一本に絞って7割が反対してるわけですから圧倒的な民意であり、(沖縄に民主主義が広がってるから)安倍首相は自覚して、県民、国民の声に耳を傾ける政治をしないといけない。」

これまでの選挙でも、何度も県民は辺野古ノーを突き付けてきました。今回は一つの設問、辺野古一本に絞り込み「沖縄県民の意思、考え」を明確にした形で訴えた結果です。

ボールは政府に投げられました。それでもなお、政府は立ち止まることもせず工事を続けることが民主主義なのでしょうか。