小さな子どもを育てる親にとって仕事と子育ての両立で悩む場面は数多くあります。去年、市民の代表である議会の場で起きたある出来事が話題になりました。きょうは、2人の女性議員を取り巻く環境の違いについて考えます。

Qプラスリポート 子育て町議が問いかけるもの

去年11月、熊本市議会。1人の女性議員の行動に日本中が注目しました。

議会事務局「言い分はわかるんですけど、最初に話して決めてから動かないと混乱しますので」

事前に事務局に掛け合ったものの、個人的問題だと言われ、社会に問いたかったと話す緒方議員。

緒方夕佳市議「これからたくさんの子育て世代に議員になってもらいたい。両立する方法を整えたいが、話でも個人的にベビーシッターを雇ってと。議論が前に進まない状態に」

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一方、7カ月の娘を連れて登庁したのは北谷町議会議員の宮里歩議員。去年出産、夫の故郷のネパール語でお星さまを意味する「たら」と名付けたといいます。

宮里歩議員「泣いて(母乳)ほしそうだったら事務局に声をかけてもらったらきますので」

議会中は議員控室を保育スペースとしてファミリーサポートに来てもらいます。

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北谷町議会「みなさまおはようございます。本日のお知らせを申し上げます・・・」

議会が開会しわずか30分…たらちゃん、泣き始めました。

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やっと休憩、宮里議員が駆け込んできました。

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宮里議員「この部屋の許可はされたものの、議場まで泣き声が聞こえたことはなくて今日初めてで。タラさん、やっちまったね」

宮里議員「さっきギャン泣きしたの聞こえました?」田場健儀議長「いや、いい声だったよ~」

宮里議員は子連れで登庁することについて、妊娠期間中に議会事務局に掛け合い、議会運営委員会、全体協議会での了承を経て、議会内での保育が認められました。

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宮里議員「子どもが生まれて、9月定例議会があって長いので、乗り切れるのかなとか、預け先どうしようという不安はあった」

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同じ悩みを持っていたであろう熊本市の緒方市議。批判的な意見にさらされていたことに宮里議員も苦しい思いだったと話します。

宮里議員「野次を飛ばすようなのを聞くと切ない。事務局側都議会側もその声に対してしっかり耳を傾けていなかったことが原因ではないかなと思います」

宮里廣議員「若い議員が誕生することが望ましいですから」

仲栄真恵美子議員「賛成しました。自分の8人育ててきたら、子育ての大変さはわかる。だから応援したい」

今回QABが行った全市町村議会への調査では、これまで任期中に妊娠出産をしたという例はなく、中には女性議員がゼロだという議会も多くありました。

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宮里議員「議会で今回、例を作ったことで、前進につながればと思います。認可された保育園に入れたいというのがお母さんたちの願いでもあるので、そういった声を行政に届けて頑張っていきたい」

子育てをしているからこそ見える、教育福祉といった行政の課題。女性議員が増えるためにも、社会の理解が求められています。

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宮里議員質疑「(医療費)現物支給の対象年齢が中学生までですが、高校生まで広げる考えはないですか?」

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