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22日に投開票が迫る衆議院選挙ですが、きょうから各選挙区の戦いをお伝えしていきます。

1回目のきょうは、県内4つの選挙区の中でもオール沖縄対自民政府の構図が象徴的な沖縄4区の特集です。

オキナワの選択 沖縄4区

糸満市や豊見城市など本島南部地域と宮古島・石垣島など離島を含む11市町村が舞台の沖縄4区。注目の対決は、5年前は共に笑顔を見せるこちらの2人です。

仲里利信候補「皆さんの先頭に立って、一生懸命ウチナーの声をしっかりと国政に反映させます。これだけは約束を申し上げます」

オキナワの選択 沖縄4区

元自民党県議の仲里利信さん。かつては西銘さんの後援会長を務めましたが、普天間飛行場の辺野古移設を進める政府の施策に反発し、自民党を離れました。

西銘恒三郎候補「私はもう今回の選挙は、比例区は無いと。選挙区で勝つしか道は残されていないという強い覚悟で戦う決意であります」

オキナワの選択 沖縄4区

一方、8月に安倍内閣の経済産業副大臣に就任したばかりの西銘恒三郎さん。普天間の県外移設を主張した時期もありましたが、その後、自民党の方針に従い県内移設を容認しました。

辺野古をめぐり袂を分かった2人が対決したのは、2014年の前回選挙。オール沖縄の風を受けた仲里さんがおよそ5300票の差をつけて、自民の推す西銘さんを破りました。あれから3年。再び、オール沖縄対自民政府の因縁の対決が注目されているのです。

仲里利信候補「もし彼(西銘氏)が通ると国策をそのまま押しつけてくる。当然のこととしてね。それが許せんわけさ。だから県民の声をね、声として伝えることができるのは僕しかいないと」

西銘恒三郎候補「無所属でひとりというのは、法律をつくろうにもつくれない。あるいは予算を獲得しようにも、ひとりでは院内閣制の政党政治のもとでは限界がある。そして有権者の皆さんにも無所属というのはわかりにくい」

早くもヒートアップする舌戦。主な政策でも2人の違いは鮮明です。

仲里利信候補「今回断固として反対して辺野古を止めないと。これがもしできてしまうと200年間、日本の防衛の防波堤として、200年間永久にアメリカや日本の植民地に状態に置かれる」

西銘恒三郎候補「この普天間の480ヘクタールの周辺に住んでいる市民・県民の皆さんの安全を確保するという意味でも、辺野古移設は容認の立場で、現実に着々と工事は進んでいると思っております」

仲里利信候補「消費税絶対反対。国会議員もあんまりにも多すぎてね、半分で良いんだよ。300名にする。そして二院制も廃止して一院制にする。すると何兆円も浮くよ」

西銘恒三郎候補「基本的には2019年の10月に消費税10%になるという流れと考えております。確実に目に見えるような形で、財源もしっかり見据えて確保する中で、全世代型の社会保障制度、高齢者のみならず若い世代も含めて社会保障の光を当てていくというのが今度の大きな争点のひとつだと考えております」

仲里利信候補「絶対反対。今の自衛隊というのはもう自衛隊じゃない。自主的に武器を持って地球の反対側まで戦争しに、アメリカと一緒にね。集団的自衛権を認めてからは自衛隊ももうノー」

西銘恒三郎候補「これはもう保革入り乱れての思いがそれぞれあろうかと思いますけども、私個人としては賛成の立場に変わりはありませんが、できるだけ政争の具にしないでほしいというのが率直な思いです」

多くの国策の行方を占う沖縄4区。4区にはこのほか、諸派の富川泰全さんも立候補していて、防衛力の強化のほか、消費税率5%への引き下げなどを訴えています。

オキナワの選択 沖縄4区

有権者に届くのは誰の声なのか。投開票は22日です。

オキナワの選択 沖縄1区
オキナワの選択 沖縄2区
オキナワの選択 沖縄3区