行方がわからなくなった人の捜索に県警は初めてとなるドローンを使って探すという方法が取り入れられました。この新たな試みについて考えます。

「一人暮らしの兄が自宅にいない!」

認知症で行方不明者の捜索にドローンを活用

今月9日、豊見城警察署に「兄がいなくなった」と62歳の妹から通報がありました。近くに住むこの妹が兄の自宅を訪ねたことで行方不明が発覚しました。

行方がわからなくなったのは那覇市宇栄原に住む72歳の男性です。一人暮らしをしていて、認知症を患っていました。警察では、警察犬の要請や県内各警察署に写真を手配するなど男性の捜索を開始しました。

豊見城警察署生活安全課喜久里教富課長「今回の現場はですね…原野もしくは山林、結構、広範囲な広さがあって、警察官を投入する際にちょっと危険な場所がありましたので、それで導入いたしました」

いなくなった男性が住む場所の近くには木々が生い茂り人力では捜索が困難な急斜面がありました。

認知症で行方不明者の捜索にドローンを活用

そこで、通報を受けた翌日の午後3時からおよそ1時間、急斜面の上空をドローンを飛ばして捜索を行いました。

ドローンを飛ばした時に見つけることはできなかったものの、行方がわからなくなっていた男性は、この日の夜、浦添市の店先にいたのを発見され無事保護されたということです。

今回の捜索は、ドローンを所有する地元コミュニティラジオ局の協力が得られ実現しました。

認知症で行方不明者の捜索にドローンを活用

豊見城警察署生活安全課喜久里教富課長「(ドローンで)捜索したけれども発見できなかったということで、打ち消しにもなりますんで。この場所は打ち消しました。じゃあ、次は別の場所を探しましょうってできますので、捜索経済上の効果があったと思います」

県警として初めて行った今回のドローンによる捜索。認知症による一人歩きや、何等かの悩みを抱えたままいなくなったなど行方不明者を探している民間の団体では捜索の幅が広がる有効な手法だと期待を寄せています。

認知症で行方不明者の捜索にドローンを活用

沖縄県認知症行方不明者家族の会安慶名達也代表「通常は、入りやすくて見えにくいっていうキーワードを基準に人探しをしていまして。入りにくくて見えにくいって場所は、ドローン、空の方から映し出していただく。すごく画期的なことで大きな意味があると思います」