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観光中に早産の台湾妊婦に寄付殺到

台湾から3月沖縄にやってきた妊婦が沖縄で出産。しかし、高額の医療費に困っていたところ、今、支援の手が差し伸べられています。

3月30日、新婚旅行で沖縄を訪れていた妊娠7か月の女性が、県内の病院で884グラムの赤ちゃんを出産しました。しかし、外国人のため健康保険の適用外となるなど、退院までの費用が実費負担となり600万円ほどかかると見込まれています。

観光中に早産の台湾妊婦に寄付殺到

思わぬトラブルに、沖縄に駐在する台湾政府の担当者も、頭を抱えました。台北駐日経済文化代表所那覇分所長の蘇啓誠所長は「(沖縄でこういったことになったケースはあるんですか?)初めてです。海外旅行の時には必ず保険をかけるんですが(産まれてくる子どもには)かけようがないですね。だからこれは全部自己負担になる」と話し、琉球華僑総会の張本光輝会長は「医療費が莫大にかかって毎日悩んでご飯も食べない。3日間台湾に行って親戚にお金借りる、という話もあった」と話しました。

この事態に、沖縄と台湾にネットワークを持つ琉球華僑総会が寄付を募ると、県内外から寄付が寄せられ、さらに、この状況が新聞記事になると、問い合わせは急増しました。そして4月19日、最初の100万円を夫婦に手渡すことができました。

琉球華僑総会の張本光輝会長は「沖縄の、たくさん、たくさんの人たち。心温かいね、毎日電話や届けに来てるの。本当にありがとう。嬉しいです」と話しました。