※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
290年以上前から伝わる祭り「ナーパイ」

これは、4月4日行われた、宮古島市城辺の砂川集落に古くから伝わるお祭りの様子です。「ナーパイ」という祭りですが、これ、津波よけの祭りなんですね。

言い伝えでは、祭りは、むかし、竜宮から来た女性によって伝えられたされていて旧暦3月の最初の酉の日に行われます。

ナーパイは、はじめにウイピャー山の頂上にある竜宮から来た女性「ウマニャーズ」が祀らている場所で祈りが捧げられたあと、女性たちは「ダティフ」と呼ばれる竹のような植物を手に祭場をあとにします。

その後、男性たちが神の名を崇める歌「カンナーギ・アーグ」を歌います。

このあと女性たちは、海岸沿いの道を歩きながら所々にダティフを差して津波が来ないようにと祈願。最後は、海岸近くで神歌に合わせて踊り、集落の安全と五穀豊穣を祈りました。

この「ナーパイ」の記録は1727年に書かれた宮古島の古い歴史書に登場していることから、290年以上も前から続いていると考えれています。