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来月から導入 保育士”無資格者”配置を考える

那覇市首里で、保育園を運営する立津順子さん。この道43年のキャリアの中で、いま、過去にないほど深刻な保育士不足に悩んでいます。

報徳保育園・立津順子園長「保育園の先生になりたい。誰々先生のようになりたいという、子どもたちを見ていると、この子たちがみんな保育士になってくれると、保育士不足ないよねと話したりします。」

全国的に問題となっている保育士不足を打開しようと、厚生労働省が来月からはじめる、規制緩和。

来月から導入 保育士”無資格者”配置を考える

認可保育所で、これまで保育士最低2人で行っていた業務を今後、保育士1人と、もう一人は保育士資格を持たない人でも対応できるようにするとしました。児童が少ない朝と夕方の時間帯に限り、これが可能とされます。

条件は、自ら子育ての経験がある人や、子育て支援の研修を受けた人などで、それぞれの保育園で採用されます。

お父さん「大歓迎ですね。免許あるなしに関わらずそういう環境が整ってくれればとてもいいんじゃないかな」

女性「経験しているお母さんだったらいいのかなー」

女性「大変な仕事だから働く人がいっぱいいてくれたらと思いますけど」

この規制緩和について、園長の立津さんは、あくまで「保育士のサポート」としての役目なら期待したいと話しますが、一方で、保育士不足を解決するためには、より根本的な問題に眼を向ける必要があるといいます。

来月から導入 保育士”無資格者”配置を考える

報徳保育園・立津順子園長「保育士のお給料がすごく少ないなっていうのをすごく感じます。就職面接会にいって、希望をしている人たちが退職していくと聞いたり、離職率を調べたりするとものすごく悲しかったりします。」

公的な支援が乏しい中、こちらの保育園でも、限られた運営費の中で、なんとか保育士の人件費をねん出しているといいます。また、県内の私立保育園でつくる連盟の玉城善徳会長は・・・

県私立保育園連盟・玉城善徳会長「県内にはかなりの数の保育士が潜在的に存在するということがわかっているわけですね。なぜ現場に保育士が留まったり、戻ってきたりしないかという理由は処遇という面が大きいと指摘されている。一朝一夕でこれは解決できない。時間をかけて、やらなきゃならないわけなんです。」