特別展「ひめゆり学徒隊の引率教師たち」始まる

70年前の沖縄戦では、大勢の若い学生も戦争に動員され命を奪われました。その子どもたちを引率し、結果的に、戦争へと追いやった教師達の視点から沖縄戦を考える特別展が、12月22日からひめゆり平和記念資料館で始まりまりました。

特別展のオープニングでひめゆり平和記念資料館の島袋淑子館長は「いつも・・・私たち以上に、たくさんの教え子を亡くしたということで、先生方もどんなに生きられても苦しかったか。そして亡くなられた先生方が今でも、来世でも、きっと、戦争に連れて行くんじゃなかった。国の言うことだけ守って、皆さんを殺してしまったという悔いが残りながらも来世でも暮らしてらっしゃるんじゃないか」と話していました。

特別展を訪れた元学徒たちは、教師たちの手記や、戦場での姿を伝えるパネルなど展示された恩師たちの面影に想いを馳せていました。教師18人のうち、13人が命を奪われました。

元学徒、大見祥子さんは怖ろしい地上戦の最中、親泊千代子先生が、優しく髪を整えてくれたことを覚えています。元ひめゆり学徒の大見祥子さん(当時19歳)は「今考えたら、あの時、私は19歳ですから、(当時23歳の)先生とあまり変わらないわけですね」と話しました。

一方、特別展では、当時の学校教育がどのように国家主義へと変貌していったのかを伝え、教師たちが軍国教師として戦争を支えた一面も伝えています。

ひめゆり平和記念資料館の普天間朝佳副館長は「日本が戦争へと向かっていく時代の中で、教師たちそれぞれは、教師としての鏡だったり、人格者だったりという人たちばかりだったと思うんです。それが結果的には生徒をあのような戦場に一緒に引率して、動員して、たくさんの命を失わせた」と話していました。特別展は2017年の3月までです。