来沖した日系３世の元アメリカ兵、ハロルドオクムラさん。きのうは70年ぶりの再会がありました。
沖縄を訪れたハロルド・オクムラさん（91歳）。ハワイ出身の日系３世です。
沖縄戦を記録する県の事業を期に、家族とともに70年ぶりに沖縄の地を踏みました。
ハロルド・オクムラさん「It’s really peacefull, looks peacefull, nice, beautifull」
70年前の４月１日に上陸した読谷村楚辺の海岸を訪れたオクムラさん。海の美しさだけは変わっていないと驚きました。
ハロルド・オクムラさん「houses burning…（nobody was there?）everybody was out, leaving. nobody was there.」
沖縄戦当時オクムラさんの任務は収容所の運営の支援などでしたが、ガマなどに潜む住民らに投降を呼びかけたこともありました。摩文仁の丘での体験は、強く印象に残っています。
ハロルド・オクムラさん「出てきなさい。僕はハワイの２世だから大丈夫。早く出てきて。こどもも出して。軍の命令だ」
しかし、呼びかけにも関わらず死を選ぶ人の姿も目にしました。
軍の組織的戦闘が終わると、今度は名護市瀬嵩の収容所で任務についたオクムラさん。きのう訪ねた公民館では、当時を知る96歳の男性と奇跡的な再会を果たしました。
与儀喜省さん「お互い元気でね、よく生き延びてきました。ありがとうね。よくまた沖縄まできてくださいました」
与儀喜省さんは、戦中戦後の記憶を手記にまとめていました。そこに、ハロルドさんの名前があったのです。
ハロルド・オクムラさん「I’ve never expected meet somebody knew me…」
ハワイに戻っても沖縄のことを考えたいと語ったオクムラさんはもう91歳。生の証言ができる日系人兵士たちは少なくなっていて、証言の収録が急がれています。