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15-02-06-04

辺野古の埋め立てを止められるかどうかが、注目されている県の検証委員会の初会合が2月6日開かれました。

辺野古での作業が進む中、県民からは焦りの声が高まってきていますが、委員からは報告がとりまとまる時期は6月から7月という見通しが示されました。

初会合では、2月4日に選任された委員2人を含め、法律と環境が専門の6人の委員全員が初めて顔をそろえました。会合は非公開で行われ、はじめに、元沖縄弁護士会会長の大城浩さんが委員長に選任されました。

続いて、検証作業の進め方などが話し合われ、今後は、各委員が資料を読み込みそれぞれの論点をあげていき、県の職員などの話しも聞いていくとしています。

「取材した野島記者です。ようやく初会合にこぎつけたという感じがしますね。」

野島「きょうの会議は報道陣は冒頭のみの公開となりました。埋め立て承認についてはすでに県議会の百条委員会が開かれた経緯があります。百条委員会については追及不足との批判もあがりましたが、今回は専門家の委員会ということでどれだけ中身に踏み込んでいけるかが注目されているんです。」

「さてその重責を担う委員のみなさんです。こちらの6人ですね。環境、法律の専門家がそれぞれ3人ずつ合わせて6人の方が選ばれています。きょうの会合では環境問題の専門家の桜井国俊さんが委員長に選ばれましたが今後はどうなるんですか?」

野島「当初は7月をめどに検証結果を報告する予定でしたが、それを待たずに辺野古では埋め立てに向けた作業がどんどん進められているので翁長知事はもっと早く、4月には報告を受けたいとの意向を示しています。」

「今後の予想される流れをこちらにまとめました。承認を取り消す、取り消さないという両方のケースが考えられます。取り消した場合は、国が高等裁判所に県を訴えることが考えられます。一方、委員会が取り消さなかった場合でも翁長知事は自身の公約通り、承認撤回を検討することになると見られています。つまり、どちらに転んでも知事としては埋め立てはノーだと言う見解になりそうなんですね。」

野島「ただ翁長知事には、検証委員会の結論を待っている時間はないとも言えます。県はいま、辺野古の海にコンクリートの巨大なアンカーを投げ入れることにも改めて岩礁破砕申請の手続きが必要ではないかといったことも検討しているわけで、こうした細かい、様々な県の権限を使って工事を止めなくては検証委員会がアリバイ作りに終わってしまうと思います。」

「以上野島記者でした。」