いよいよあさって16日に投票を迎える県知事選挙。きょうは、最大の争点であり、有権者の関心も最も高い基地問題についてです。この問題については各候補とも明確に主張が分かれています。4人はどのように訴えているのか、お伝えします。

県知事選挙には、現職と新人あわせてご覧の4人が立候補しています。

「県民投票」実施 下地候補「今沖縄の本気度が試されている。辺野古が反対なら反対。賛成なら賛成。もっと沖縄が強い意思を示す。こういう政治をやっていかいないといけない」「私にそれをやらせてもらいたい」

「埋め立て承認 取り消し・撤回」喜納候補「決してこの辺野古の問題は、沖縄だけの問題ではない」「沖縄県民が願うこの辺野古。辺野古の基地の問題に関しては私は断言します。取り消しをします」

「辺野古基地建設反対」翁長候補「あの東京要請行動の建白書。普天間基地は、国外・県外(移設)、県内移設は絶対許さない」「基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因になっているんです」

「辺野古移設推進」仲井眞候補「これは(辺野古は)新基地ではありません。誰が見ても普天間の代替施設です」「普天間基地、もう私の代で解決をさせて下さい」

政府が着々と進める辺野古への基地建設。これまでに、予定する21カ所のうち、12カ所でのボーリング調査を終え、年明けには本格的に着工するとみられています。下地さんは、半年後に県民投票を実施してリーダーシップのある知事がその結果を持って力強く政府と交渉して解決すべきと訴えています。

下地候補「県民投票ですね。(返還合意後で)賛成反対の県知事4回。賛成反対の名護市長5回。今の稲嶺さんもう1期終わりましたね。2年たって彼止められないんです」

辺野古での作業が着々と進む中、仮に反対の民意が示された場合の、実現性については。

下地候補「まず県民投票する。反対と出た。私が反対を持って安倍総理のところに行く」「でも安倍さんがいや絶対に辺野古だと。これを止めて下さいとやると即刻行政訴訟です」

一方、喜納さんは、辺野古の埋め立て承認の取り消し、撤回を掲げ、新たな知事が県民の意思に答える形で即座に行動すべきと訴えています。

喜納候補「すぐに知事になったら、則、私は手続きをしようと思っている。取り消しの。それから当然撤回は、その後の問題だと思うんですけどね。まずこれを具体的にやろうと思っている」

その取り消しや撤回の実現性については、埋め立て承認そのものに県民世論の後押しがないと訴えています。

喜納候補「沖縄が(取り消しに)賛同すれば、国としても強硬な発想は出来ないんじゃないですか」「全世界が沖縄を見ているんだから、それを法的に無理ならば撤回あるんだから次は。二重の手段を持っているんだから」

翁長さんは、辺野古への基地建設反対を掲げ、知事の埋め立て承認で、世界や本土に印象付けた基地と引き換えの振興策という誤った考えを払しょくすると訴えています。

翁長候補「自分たちで持ってきたわけでもない基地を挟んで沖縄県民でいがみ合っているのをね、上から誰か笑ってやしませんかと」「もうこれは保革を乗り越えて、いわゆるイデオロギーよりアイデンティティ。そしてオール沖縄、こういう形で、政治を結集しないと沖縄の将来はないなと」

その実現性については、手続きとして、取り消しや撤回も視野に入れるとし、知事選で民意を示すことに大きな意味があると訴えています。

翁長候補「私が知事になってからの色々な知事の権限もありますし」「この知事選でしっかりと勝利をしたらこれを持って、本土の人にも日本政府にも、アメリカ政府にも国連にもまず伝えに行く」

また、現職の仲井眞さんは、普天間基地の一日も早い危険性の除去を訴え、普天間基地の辺野古移設推進を掲げています。

仲井眞知事「(移設で)極めて安全度は高くなると考えていますから。日米両政府が埋め立てをして移設するということは、危険性を一日も早く除去するという点でも現実的な解決だと考えています」

今月8日には、菅官房長官が仲井眞さんの選挙応援に駆け付け、国とのつながりを強調。政府として基地負担軽減に取り組むと訴えました。

菅官房長官「普天間基地の移設、(危険性の)除去。そして固定化は絶対に許さない。5年以内の運用停止の状況にする」「(安倍総理に)やれと私は言われているんです」

今月7日と8日の2日間で、QAB、朝日新聞、沖縄タイムスが実施した世論調査でも、48%の人が一番重視すると答え、最も関心が高かった「基地問題」。着々と進む辺野古への基地建設に県民がどのような判断を示すのか。

普天間基地の返還合意から18年。その解決手法を巡り、沖縄は再び大きな岐路に立たされています。