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19日から本格的な真相究明が始まった知事の埋め立て承認についての県議会百条委員会は、20日は、土木建築部長と農林水産部長に対する証人尋問が行われ、知事が「承認」の判断を部下に伝えた様子が明らかになりました。

20日は証人として呼ばれたのは、埋め立て審査で中心的な役割を果たした當銘土木建築部長と山城農林水産部長です。

質疑では、2013年12月23日に東京の病院で審査状況を報告した際には知事から承認・不承認の指示はなく、3日後の26日に承認の指示があったことが明らかになりました。

渡久地修委員は「政治的な判断が知事から示されなければ、皆さん方はこういう結論には至らないはずです。その指示が知事からいつありましたか、どういう言葉でありましたか、明確に証言してください」と質します。

當銘土建部長は「2013年12月26日の午前中に、部局長集めて三役会議のようなものがあり、その中で『承認』という判断が知事から示されたところでございます」と答弁しました。

しかしその一方、知事の判断までに、各部の意見や報告がどう反映されたのかや具体的にどのような基準を持って、法律で定められた適合条件を満たすと判断したのかという経緯については、あいまいな答弁で不透明さが残る格好となりました。

當銘部長は「部内での調整記録といったものは作っておりませんのでございません」と答弁しますが、仲村委員は、「これほど重要な判断を今県民は関心を寄せて県の判断の中身を知りたがっているんですよ。記録がないという事は、後世の県民に対しても皆さんは検証に耐えうる資料を持ってないということなんですよ」と話します。

21日は、仲井眞知事が証人として呼ばれる予定で、最終的な承認判断直前に、東京で誰と会い、何を話し合ったのか、そして承認判断の決め手が何だったのかなど、承認判断の核心に迫る質疑が行われるものとみられています。