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糸満市のひめゆり資料館では16日から、元学徒たちの証言を絵で見る企画展が始まりました。

「絵で見るひめゆりの証言」はこれまで、ひめゆりのアニメや絵本を手掛けた2人の作家が16人の元ひめゆり学徒の証言をもとにおよそ9カ月かけてその情景を描いたものです。

上原当美子さんは「殺せ殺せと(米兵に)叫んだんです。それでも撃たなかったんです。(友達は)死んでいる日本兵の手りゅう弾を取って自決しようとしたと思う、手りゅう弾を自分たちに投げられると米兵は思ったんでしょう、結局お友達二人も射殺されました」と当時の記憶を絵を見ながら語りました。

ひめゆり平和祈念資料館の館長・島袋淑子さんの証言画は壕の中の第一外科病棟で腹に銃弾を受けた友人の最後の場面です。島袋さんは「誰にもみとられずに亡くなっていった友達のことをみんなにやっぱり知ってもらいたいということでこの絵を選びました。

戦争の体験のない人がやっぱり戦争はダメだ、こんなにもむごいものだったのかとそういうことを感じて下さればと思っています」と話していました。

「戦争は絶対に繰り返さない」元学徒の強い信念のもと1つ1つの貴重な証言がここにあります。この企画展は2014年3月31日までです。