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ヘザー・バウザーさんは「両親が枯れ葉剤を触れてまだきれいになっていない地域に住んでいるとしたら、2世代目の人も被害を受ける。そしてその遺伝子は子どもにも受け継がれる。その連鎖を断ち切らなければならないのです」と話しています。

ベトナム戦争に従軍したアメリカ軍人の娘で枯れ葉剤被害を訴える女性が10日から沖縄を訪れています。

彼女は返還された軍用地や返還が予定されているアメリカ軍基地を視察し、改めて沖縄の人たちの健康被害などを調べるよう訴えました。

沖縄を訪れたのはアメリカ人のへザ―・バウザーさん。バウザーさんは生まれつき四肢に重い障害があり、彼女の家族は父親がベトナムで浴びた枯れ葉剤の影響だとアメリカ政府に訴えていますが認められていません。

2012年にはベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟を設立し独自に兵士の子や孫の病気や障害を調べています。

10日は沖縄市のサッカー場を視察。住宅地やアメリカ軍人の子どもたちが通う学校近くでドラム缶が発見され高濃度のダイオキシン汚染が発覚したことにショックを受けていました。

バウザーさんは「(米軍人の子どもたちの)学校がそばにあり、沖縄の子どもたちも遊んでいた場所。若い家族が楽しむ場所でそんなことがあったなんて、本当に腹立たしいです」と話しています。

また返還が予定されている西普天間住宅地区なども視察しアスベストを始め、土の中に何かが埋まっていないかきちんと調べるべきだと指摘しました。

バウザーさんは12日まで滞在する予定で11日はこの後7時から県議会の学習会に参加します。