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予防接種の際の注射器の使い回しが原因でB型肝炎ウィルスに感染したとして、県内の患者らが国に損害賠償を求める裁判が4日、那覇地裁で開かれました。

この裁判は、乳幼児期に受けた集団予防接種の際に、注射器の使い回しによってB型肝炎ウィルスに感染したとして県内の患者やその遺族が国に対し損害賠償を求めているものです。

4日の裁判では患者である50代男性が法廷に立ち、「治療費などで経済的に苦しい状況にある。患者が安心して治療を受けられるようにしてほしい」と国との早期和解を求めました。

しかし国側は、裁判後開かれた進行協議で「復帰前の沖縄で集団予防接種制度や注射針の連続使用などがあったかは現在確認中」だとして、現段階では和解せず、調査結果をもとに判断する方針を示したということです。

B型肝炎訴訟を巡っては、4日、県内の患者12人が追加提訴しています。