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キリスト教や仏教などの宗派を超えた全国の宗教者のネットワークの世話人らが16日、泡瀬干潟の埋め立て工事の中止を求める署名を県に提出しました。県庁を訪れたのは「基地のない沖縄をめざす宗教者の集い」と「泡瀬干潟を守る連絡会」です。

県庁では世話人の大倉一美神父が全国から集まった1222人分の署名を県港湾課の普天間課長に提出しました。

世話人の武田隆雄僧侶は「国際的に見ても国内的にもそうですが、これほどの干潟、生物多様性の干潟はない。裁判で判決が出たにもかかわらず、埋め立てを強行しているという、これは本当に暴挙といわないで何だろう」と話し、小橋川共男・泡瀬干潟を守る連絡会共同代表「(県は)21世紀ビジョンの中では自然をうたうという、それにも全く反するような埋め立てをやる。特に泡瀬の干潟において、埋め立てをする県のメリットとは何なんですか」と話します。

これに対して普天間港湾課長は「署名は受け取りました。上司に報告します」と答えるにとどめました。

この後、会見した武田さんは「泡瀬干潟埋め立て事業の総額1200億円は震災被災地の救援に使うべきだ」と話し「今、緊急のものはやはり福島の支援である。そこに(泡瀬埋め立て事業費)すべてを振り向けるべきだ」と話しています。

宗教者の集いでは今後も署名集めを継続することにしています。