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新石垣空港の設置許可の環境アセスに関し、違法な手続きがあったとして、国を相手に設置許可の取消を求めていた訴訟の判決が9日に東京地裁で開かれ、裁判所は原告の訴えをすべて退けました。この裁判は、県が石垣島のカラ岳周辺で建設を進めている新石垣空港の設置許可をめぐって争われているものです。

裁判では、地主や自然保護団体などが県が実施した環境アセスは、白保海域に流出する赤土の経路の調査に不備があり、ヤエヤマキクガシラコウモリなどが生息する自然洞窟をつぶし、人工洞窟を造った県の保全対策は不適切で、手続きに違法があるとして、国を相手に設置許可の取消を求めています。

9日に東京地裁で開かれた判決で川神裕裁判長は「手続きに違反があると認めることができない」などして、原告側の訴えをすべて退けました。

9日の判決を受けて原告側は会見を開き「判決には実態が適切に反映されていない」として、控訴する方針です。