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政府与党の普天間問題検討委員会に国民新党が8日、正式にキャンプシュワブ陸上案を提出したことに対し、名護市では怒りの声が広がっています。

8日の検討委員会で、社民党は普天間基地を始めアメリカ海兵隊をグアムや北マリアナ諸島のテニアンに全面移設することなどを提案しました。一方、国民新党は嘉手納統合案とキャンプシュワブ陸上案の2つの案を提出し、シュワブ陸上案では15年の使用期限をつけて1500メートルの滑走路を建設する考えです。

シュワブ陸上案に名護市の男性は「市民を騒がして、うんざりしますよ」と話し、別の男性は「『他の県が受け入れないだろう』そんな予測で物事を進めて『県外は難しいんじゃない』とか『沖縄が無難じゃない』とか、そんなバカな話がどこにあるか」と憤りをあらわにしました。

また、辺野古で基地建設に反対する運動を続けているヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「沖縄の負担軽減を小手先でごまかすということは、今までやってきた政権となんら変わらない」と怒りを表していました。

8日、検討委員会開始直後に鳩山総理大臣は記者団の質問に「国民の、特に沖縄県民の理解が得られる案に集約させるプロセスが必要になってくると思います」と述べました。

鳩山総理は「県民の理解を得る」という姿勢を日に日に強調している感が否めず、県民の不安は強まるばかりです。