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シリーズ2009真夏の決戦。きょうは県内の選挙区で最多の5人が立候補している3区です。3区には、届け出順に幸福実現党の金城竜郎さん民主党の玉城デニーさん自民党の嘉数知賢さん社民党の新川秀清さん無所属の小渡亨さんが立候補しています。

混戦の中、相手陣営に対する批判も過熱しているようです。

与党分裂

嘉数候補「世の中には変えなくてはならないものと、変えてはならないものがある」小渡候補「もう政党は嫌だと。自民党は駄目、民主も頼りにならないという有権者がたくさんいます」

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野党競合

玉城候補「もう政権交代しないと駄目。もう今度は変えるよ 若い人じゃないと駄目よ」新川候補「なぜ日本の安全平和のために沖縄が危険でなければならないのか」

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普天間基地の移設先である名護市辺野古を抱える3区。幸福実現党を含む5人の候補者が立つ中、相手陣営を最も痛烈に批判しているのが、自民・民主の両党です。

嘉数陣営「甘い言葉で騙そうとしている民主党に負けてはなりません。日本が壊れてしまいます!」自民党は、4期連続13年のキャリアを持ち過去に内閣府の副大臣や、防衛庁長官の政務官を務めた嘉数さんの5度目の勝利を目指します。仲井真知事「今、沖縄選出の国会議員は11人いるが与党が5人。野党は6人。その中できちっと働ける人は何人いるか筆頭は知賢先生ですから」

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昨夜、名護市で開かれた総決起大会。嘉数さんは国や県との太いパイプを強調し、北部の発展に貢献できるのは自分しかいないと訴えました。

嘉数候補「普天間(基地)を名護市が引き受ける。ならば国はやんばるに何をしてくれるのか(と迫った)」「その結果が北部振興策、毎年100億、10年で1000億予算を準備してきました。」

来年度で期限が切れる北部振興策を自分の力で、さらに10年継続させると訴えた嘉数さん。民主党の基地政策は無責任だと批判します。嘉数候補「民主党の言うことは選挙目当てのリップサービスだと思う」嘉数さんが指摘するのは、鳩山代表のこの言葉。

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鳩山代表「(普天間基地)は県外か国外に移転する。政権を取っても考え方を変えるつもりはない」

嘉数候補「見直しってね。これまで何十年もやってきた話なんで今頃から選挙目当てに見直しするとか、県外に移すなんてまやかしは困る」

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玉城候補「前の衆議院議員の方は、前回選挙で当選した翌日に私にもう一度、顔を洗って出直してくるようにという言葉を頂戴しました。」4年前の衆院選。嘉数さんに3万2000票もの大差で敗れた玉城さんは今回、雪辱を誓います。玉城候補「若いのが出る時期だからね」元沖縄市議でラジオパーソナリティとしても長く活躍した玉城さん。与党批判も痛烈です。玉城候補「沖縄県民が今まで日本政府に寄せていた信頼はことごとく切り崩された」「自民党政権は瓦解の音をたてて崩れようとしている」

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先週、新基地の建設予定地、名護市辺野古を訪れた玉城さん。基地建設反対の座り込みをしている市民団体のメンバーは民主党のマニフェストに、普天間の県外移設が盛り込まれなかったことに対し強い不信感をあらわにしました。

辺野古で座込みを続ける市民団体「基地建設を止めるつもりがあるのかなぁという疑念を抱く時もあります。正直言ってね」この疑念の声に対し、玉城さんはー

玉城候補「民主党が政権を取らせて頂けたら、日米の対等なパートナーシップの中で協議して」「県外(移設)の議論をやってみて県外ではどこも引き受けられないのであれば、(日本)国外でしょうと。」玉城さんは政権交代が実現した場合、真っ先に鳩山代表を辺野古に招きたいと語り、県内移設に反対する有権者の支持を訴えました。

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新川秀清候補「絶対に県内であってはいけないし、それから国外であってもいけない。これはアメリカの基地はアメリカに持って帰るべきだ」社民党は、前回6000票を獲得した共産党の票も取り込んで3区での4年ぶりの議席の復活を狙っています。

小渡候補「まずは、日米の約束である米軍再編をしっかりやっていきたい」

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嘉数さんに反旗を翻す形で、自民党を離党して立候補した小渡さんは、市町村議員の協力を得ながら、保守票の切り崩しに懸命です。小渡候補「金武町議、うるま市儀、沖縄市議おそらく4候補の中で一番多いんじゃないですか。」「現職の代議士より、2倍以上の議員が現状を変えようということで私についている」

候補者の主張がはっきりと対立する中、有権者は誰を地元の代表に選ぶのか?その結果によっては国の安全保障政策にも大きな影響を及ぼしそうです。