※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

子ども達と海水浴やキャンプなど出かける機会が増える夏休み。もし、出かけた先で子どもが溺れたりケガなどのアクシデントに巻き込まれた時、皆さんは冷静に対応できますか?きょうは、心肺蘇生法や身近にある意外なもので止血などができる救急法を紹介します。

夏休み本番!ビーチは、海水浴やピーチパーティーを楽しむ家族連れやグループなどで賑わっています。元気よく遊びまわる子どもたち。しかし、ちょっと待ってください!もし、今、この場で、子どもが、ケガなどのアクシデントに巻き込まれた場合、適切な対応ができますか?

repo09-07-31-01.jpg

女性「遊びに来るときは、そんなにしないですね。持ってきても絆創膏とかぐらいです。」男性「とくにないですね。傷薬程度しか用意していないですね。」男性「前の日にニュースを見て、子どもが流されたとか溺れたというのを みたら気にはしますけどやっぱ他人事みたいなところはありますよね。」

気持ちはあっても、なかなか万全な準備はできないものです。そこで、救急法のエキスパート、に話を聞きました。まず、ペットボトルを使って、海で溺れた人を助ける方法や意識をなくした人を安全に運ぶ方法。そして包帯の巻き方や止血方法などを教えて頂きました。

repo09-07-31-02.jpg

大田さん「身近なあるものを活用しながら手当てをするということがとても大事です。」「じゃぁ、身近にどういう包帯があるかというとなかなかないですね。長袖Tシャツ。これがあればどこでもできる。」

長袖Tシャツを取り出し、まず腕の巻き方から。実際にビーチに来ていた人たちにも体験して頂きました。

男性「まぁ、簡単です。そんなにむずかしくないです。」

次は、難しい頭のけがの止血方法について。

男性「この巻き方覚えたら頭けがしたときもう、だいぶ役立ちますね。そんなに難しくないんで、2・3回練習したらばっちりです、きれいにできます。」

そして、大田さんが次に取り出したなんと「パンスト」。パンストは伸縮性に優れ、どこにでも巻けるというのです。

大田さん「大事なことはご両親と家族の方がしっかり自分の子ども達をサポートしてあげることが大事なんですね。」

大田さんは、救急車がくるまでのおよそ10分間で正しい応急措置をすれば、命が助かる可能性が非常に高くなると話しています。

repo09-07-31-03.jpg

そして次は、溺れたり何かをのどにつまらせたりした時に行われる心肺蘇生。大人に対するのとは違う子どもへの蘇生法です。

比嘉さん「小児・乳児の場合は、転落転倒とか溺水、誤飲等による呼吸停止後の心停止が多いという風に言われていますので早めに手当てをしてすれば生命を助けることができる」

幼児と乳児に対する心配蘇生法の違いは大きく2つ。まず意識確認の仕方。幼児などは、肩を軽くたたき耳で意識を確認しますが、乳児の場合は足の裏で確認します。

比嘉さん「乳児の場合返事等ができませんので、意識等があって場合もですね、一番敏感な足の裏をたたいてですね、反応を見るというような形になります。」

repo09-07-31-04.jpg

次に心臓マッサージの仕方です。幼児などは手の土手の部分で片手で行ないますが、乳児の場合は、肋骨などを骨折する恐れがあるため指で行ないます。

比嘉さん「小児、乳児の場合は目安として胸の厚さの3分の1程度を圧迫します。」

ここで注意するのは乳児の気道確保。

比嘉さん「乳児の場合は、まだ頚椎が発育段階ですのであまりやわらかいですのでやりすぎてしまうと弓なりになって気道が狭まってしまう。若干軽めに気道を確保を行ないます。」

repo09-07-31-05.jpg

また比嘉さんは、海などで溺れ意識のない人の場合は、無理に水を吐き出させず心臓マッサージなど蘇生法のみを行なってほしいと話していました。子どもたちと楽しい思い出づくりのためにも、万が一に備えて、救急法を習得しておきたいものです。

子どもが生死に係る大きなケガをしたときに救急隊が到着するまでに自分達に何ができるのか、その行動一つで大きく変わってきます。今回紹介した救急法はまだほんの一部分です。本格的に受講されたい方は、日本赤十字社沖縄支部にお問い合わせください。以上、子育て応援団でした。