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県内で去年1年間に自殺した人の数は347人で、おととしに比べて53人減少したことが分かりました。ただ、全国的には硫化水素自殺という新たな手段による自殺が急増しています。県警のまとめによりますと県内で去年1年間に自殺した人の数は交通事故で亡くなった人の7倍以上に上っています。

自殺の原因は、経済苦や、うつなどの精神障害など、動機が複雑に絡み合うことが多いため、その予防は簡単ではありません。深刻な状況を受けて県は、ことし3月、「自殺総合対策行動計画」をつくり、2017年までに、自殺者数を2006年から20%減らすと目標値を定めました。

しかし、その後、4月ごろから硫化水素による自殺が激増。県内でもこれまでに2件発生し2人が死亡、処置した医師が体調不良になるケースもありました。こうした中、19日、消防や警察が合同で、硫化水素ガス対策会議を開催。県内で初めて硫化水素で自殺した人の救助にあたった沖縄市消防の隊員が、混乱した現場での体験から、教訓を報告しました。

もし現場に遭遇したら、無理に自力で助けようとせず被害拡大を防ぐため早めに通報し現場の情報を知らせてほしいと話しています。