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名護市辺野古への基地建設に向けて政府は15日、環境アセスの本調査に着手しました。17日から海域での調査に入る方針を示していましたが、海域の調査は18日以降に持ち越されました。

沖縄防衛局は15日から、風速や気温などの気象調査と塩害について調べるための塩分飛来量の測定などをキャンプシュワブで始めています。

17日午前7時過ぎには防衛局から委託を受けた調査ダイバー達が現場近くの漁港に姿を見せ、更に午後には防衛局の職員が県庁を訪れて、現場海域でサンゴや海藻類を採取するために必要な県の許可を取る動きを見せました。

しかし、防衛局が上空から基地の建設予定場所を視察した際、天然記念物のジュゴンが現場付近で回遊しているのを発見。調査船を使った海藻類などの採取がジュゴンに与える影響もあると判断し、17日の調査の延期を決定しました。

海域での調査を止める構えを見せている市民団体メンバーの一人は「この調査が建設の始まりだと思っている。これを止めることが建設阻止ということにつながる」と話していました。

防衛局から委託を受けたダイバーの一人は「あす18日は調査を行う可能性が高い」と話していて、海域での調査が始まれば国側と市民団体との衝突も予想されます。