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1月に豊見城市でくちばしに釣り糸が絡まって保護されたクロツラヘラサギが回復し、20日、仲間のもとへ放たれました。

保護されておよそ一ヵ月、治療とリハビリを受けていたクロツラヘラサギはその後、順調に回復。3月の渡りの季節に間に合うよう自然に返されることになり、保護された豊見城市に戻ってきました。

クロツラヘラサギは保護された時は800グラム程度でしたが1.4キロまで回復しているということです。

環境省のリングをつけたクロツラへラサギは、医師に抱えられながら湿地の水辺へ。そして午前11時過ぎ、保護された時とは違う、力強い羽ばたきで湿地の上空を他のクロツラへラサギとゆっくりと旋回したあと、水面に降り、他の鳥に混じってエサを探したり、毛づくろいをしていました。

治療とリハビリにあたった獣医師の金城輝雄さんは「皆さんの協力によって順調に回復していったこの子は非常にラッキーな鳥。もう一つは『放鳥できたからいい』のではなく、これが起こった原因を忘れてほしくないと思う」と話していました。

釣り人が捨てたと思われる釣り糸が引き起こしたこの騒動、自然環境を守る姿勢があらためて問われています。