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差別や偏見に苦しんだハンセン病患者の「証言集」がこのほど完成し、「入所者の生きた証を残したい」と、自治会の代表が15日、県に贈呈しました。

県庁を訪れたのは沖縄愛楽園自治会の小底会長代理と宮古南静園の宮里自治会長で、5年の歳月をかけ、入所者あわせて214人の体験を納めた証言集を仲井真知事に手渡しました。

贈呈を受けて仲井真知事は「ハンセン病に対する正しい知識を持つとともに、差別のない社会の実現のために人権教育を考えたい」と述べました。

このあとの記者会見で宮里自治会長は「証言集で学ぶことによって、色んな世の中の偏見・差別の問題に、一つの解決の道筋を見つけることができるのではないか」と期待を示しました。

国の間違った医療政策で、強制収容や断種・堕胎などを強いられた入所者の証言集は、図書館など県内の教育機関に送られます。