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二人の候補者がその手法の違いを鮮明にしている『普天間の返還』、それぞれの候補者を支える市議会議員を取材しました。糸数さんを支える宜野湾市の議員と仲井真さんを支える名護市の議員。彼らが何を望んでいるのか、そこから見えてくるものがあります。

糸数慶子候補「何としても新基地建設を許さないという、そういう思い出、ぜひ県政を奪還してまいりたいと思います」

普天間基地の国外への移転を主張する糸数慶子さん。その糸数さんを支える宜野湾市議会議員の桃原功さんは、9年前の初当選から普天間基地の県外への撤去を求めてきました。

桃原さんは、普天間基地の県内移設では、基地問題の解決にならないと訴えます。

桃原功宜野湾市議「新しい基地を造るとなると、ずーっとこの60年間続いてきた基地の押し付けが何も解決していかない」

さらに、日米協力による基地機能の強化の流れにも危機感をつのらせます。

桃原功宜野湾市議「武器に対して武器で対峙していくようでは何の解決にもつながらないというのは歴史が語ってますから」

ただ、国外への移転では、その実現性に疑問を持つ声も少なくはありません。

(Q.国外移転を訴え続けると、そのままずーっと普天間は動かないということになってしまわないかという心配がある。そういう県民もいる。そういう方々には何と説明します?)桃原功宜野湾市議「県内移設を容認していくことでは、ますます政府の思惑に飲み込まれてしまっているというような状態だと思うんですけれども」「県民はやはり普天間のことに対しては、両候補とも早い返還を望んでいるわけですから、それを県民同士が対峙をすることじゃなくてそれを日本政府にあるいは米国政府に、それ(国外移転)を県民が一丸となって訴えていく、それが一番の解決だと思うんですけれども」

仲井真弘多候補「あらゆる産業を徹底的に応援し、各産業で事業、企業を起こし、産業を拡大する」

一方、仲井真さんを支える辺野古出身の名護市議会議員、島袋権勇さんも10年前のSACOの最終報告が発表された年に初当選し、それ以来、受け入れる立場で普天間基地の移設問題と向き合ってきました。

島袋権勇名護市議「それ(初当選)以降はもう全て普天間の移設問題ですね、現在に至って。ですからもう、地域においても色々批判を受けたり、あるいはまた現実的な対応をしていく中でですね、地域の住民の色々な支持も得られたと」

名護市をはじめ北部は99年の辺野古沖合いへの普天間移設を決めた閣議決定以来、10年間で1,000億円に上る北部振興策予算を政府から受けてきました。しかし移設計画が反対派の阻止行動で一向に進まないため、政府はことし5月に突然、その北部振興策の廃止を決定。これに対し現在、県が振興策の継続を求めていて、島袋さんは、稲嶺知事の後継者の仲井真さんにその望みを託しているのです。

島袋権勇名護市議「(Q.仲井真さんを支えていく理由は何ですか)それはもちろんその、北部のですね、まず振興策の継続的な復活をさせていかなければならないと」「政府も最近はこう、リンクどうのこうのということを出してきているわけですから、当然それは露骨に出してきているわけですから、当然そこらへんは一番懸念されるところですね」

島袋さんは、V字型の滑走路案にも、細かい交渉があるとしながら大筋で受け入れる姿勢です。

島袋権勇名護市議「(この辺野古の海にほんとにヘリ基地が造られてもいいと思います?)いいと思うも思わないも我々はこれまでその、基地そのものを容認してきたほうですから、」「これ(基地)がここに来たらどうのこうのと言う話は今のところはもう考えてもいないですね」

宜野湾市議の桃原さんは、県民に改めて普天間基地の危険な実態をしっかり見て欲しいと訴えます。

桃原宜野湾市議「見てくれと、どんな風にヘリが飛んでいて、どんな風に固定翼機が爆音をとどろかせているかですね、そういうことを考えると、県内移設で基地を持っていくという発想は、私はウチナーンチュとしては出てこないと思うんですけど。」

一方、名護市議の島袋さんは、『やんばるの発展のために』と、振興策をつなぎとめるのに必死です。

島袋権勇名護市議「若者が夢の持てるような地域を作って行こうと言うのが我々の考えでして、」「雇用創出を図れるような産業も含めて、そのインフラ整備を進める必要があるだろうと」

いま政府は基地と振興策をリンクさせて、出来高払いさえちらつかせているわけで、このままだと沖縄がより足元を見られる方向にあると感じます。一方で糸数さんは、国外への移転を主張して断ったあと、また普天間基地が動かなくなったらどうするのかが見えません。二人の候補者は、この点を、有権者に対して選挙期間中に明確に示すべきだと思います。