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夏の甲子園を目指し、およそ1ヶ月にわたり、県内の球児が熱戦を繰り広げた、高校野球沖縄大会は、昨日、決勝戦が行われ、八重山商工が優勝、離島勢が、初の栄光を手にしました。

第1シード対第2シードの対決となった昨日の決勝戦試合前、伊志嶺監督は選手をベンチに集め、魂を込めます。

選手「よろしくお願いします!」
監督「はい、いいか〜何度も言うようだけど3年は最後。気持ちを入れてやれ、気持ちを!いいな!」選手「ハイ!」
監督「それとな、八重山が過去に準優勝したことがある。それはな、お前らがちょうど生まれた年だよ、18年前。何かの縁を感じる。お前なんかが生まれた年に準優勝、初めて八重山が甲子園に行けそう、一歩手前まできてる。で、きょうお前なんかがまた再挑戦だよ!」

18年前の、八重山の先輩達の夢を受け継ぎ、実現するのは俺達だ!前日の浦添商業戦から、集中力が切れない八重山商工はこの日も、気合充実!エース大嶺祐太も、監督の気合に送られ、マウンドに上りました。

伊志嶺監督「最後はお前がエースだから、技術じゃなくて、気持ちでやれと」

その大嶺、監督の激に応えます!中部商業の強力打線を相手に6回まで、与えたヒットはわずかに2本!このエースの好投に、今大会、打撃不振の、金城長靖が1回、ヒットで塁に出ると、つながるグルクン打線が爆発!この回2点を先制します。さらに2点を追加し、4対0で迎えた7回、攻めあぐんでいた中部商業が、ついに大嶺を捕らえます。3番で、3回にマウンドを降りた、エース池間がバットで反撃!なおも攻める中部商業、続く4番島袋!4対3と、1点差まで詰め寄ります。

しかし、その裏、すかさず1点返した八重山商工は8回、金城長靖!金城の大会23号の2ランが飛び出し、2点を追加、7対3とダメを押します。そして迎えた9回裏、2アウトランナー三塁。島袋のあたりは、ファーストの金城の前へ!八重山商工が、離島勢初の優勝を飾り、甲子園へ、春夏連続出場です!

伊志嶺監督「自分たちが目指してきたものは、頂点なので、それをめざして、やるべきことは全て、準備をして行きたいと思っています」

金城長靖「春、悔しい思いをしたので、夏は絶対後悔しないように、優勝目指して頑張りたいです」

友利真二郎「向こうでやるプレーを、責任感じて、(石垣に)帰っても練習で全力尽くして、最後の夏の大会なんで、また、全力でぶつかって行きたいです」

さらに、昨日の夜、石垣に戻ったナインを待っていたのは、空港での大歓迎。快挙達成を祝福しようと大勢の人が集まっていました。

伊志嶺吉盛監督「みなさんの温かい応援、石垣島のほんとうにたくさんの人たちの熱い思いが、子ども達につたわりまして、納得の行くゲームが出来ました」

大浜長照市長「これまで頑張ってきた、自分達の誇りと自信を、どうか、この夏の甲子園で、全国の頂点に向けて、しっかりとぶつけて下さい」

友利真二郎主将「春、横浜に負けた悔しさをバネにして夏、絶対に勝って、日本一になりたいと思います」

県内63校の頂点に立ったのは、八重山商工。県内高校野球界の大きな歴史を刻む勝利でした。次は、全国大会で、歴史に残る戦いに期待が集まります。以上、めざせ甲子園でした。