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この長雨と日照不足で、県産野菜の卸価格は通常の数倍にまで跳ね上がっています。食卓をあずかる方にとっては頭のいたい話ですが、この高値、まだまだ続きそうです。比嘉雅人記者のリポートです。

早朝の中央共同卸売市場。毎朝のセリも、今月に入りいまひとつ活気がありません。

比嘉記者「中央卸売市場では野菜が、この時期とくに葉野菜が厳しい状況です。普段ですとフロア一杯に広がっている野菜ですが、今日はごらんのとおり。6時から始まったセリですが15分で終わってしまいました」

今月から野菜全体に高値が続くなか、チンゲンサイやカラシナなどの葉野菜には通常の卸価格の3倍以上の値がついています。

ようやく晴れ間の見え始めた沖縄ですが、長雨は農家を直撃しました。どうにか出荷に耐える野菜を丁寧に取り入れる畑の傍ら、黄色くなった葉では売り物にならないと、収穫をあきらめた畑もみられます。

生産農家「とくに今年はとても大雨ではないが毎日のように雨が降っていて、その間中、種まきもできなかった。当分は野菜は高いのではないか」

県内の各小売店では品薄になるのを避けるため、本土産野菜を購入して店頭に並べていますが、コスト高のため価格の設定には頭を痛めています。

スーパー青果担当・金城さん「今の状況としてはとても厳しいものがある。こんな大雨が続いたのは久しぶりですから。ナーベーラーも日照時間の関係で実も全然ならない。通常の倍の値段します。恥ずかしながら、店頭に並んでません(笑)」

買い物客「高くなってます」「とくにやっぱり日常使う青野菜ですね」「ウンチェーバーは一番安いはずだけど何でコレが高いかねえ?」「これから特価野菜が出るっていうので、これを待っとこうと思って(笑)」

県産野菜の高値傾向ですが、今後あらたに種や苗から育てるため、県産野菜が市場に出回るのは早くても数週間から一ヶ月後、ということです。