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めざせ甲子園です。7校目の今日は八重山農林高校です。今年、各チームの取材をしていて一番大きな特徴に「八重山商工ショック」があります。

離島のハンディを乗り越えて甲子園に出場した商工ナインの活躍は、今、多くチームに刺激を与えています。

日本最南端の農業高校、八重山農林高校。芸能の島とあって、部活動の郷土芸能部は、県代表として、過去4回、全国大会にも出場。さらに、エコリサーチ部(生物部)は、石垣島の生態系を脅かしている外来種、オオヒキガエルの個体数を調査した研究で、環境大臣賞を受賞するなど輝かしい実績を残しています。

野球部は24人。3年生を中心に、熱の入った練習に励んでいますが、今年は特別気合が入っていました。そのわけは・・・

垣本武靖主将「(八重山商工が甲子園に)出られたということは、自分たちも良い刺激になって、自分たちも(甲子園に)行けるというのを、みんな気付いたんで、夏の大会に向けて頑張って練習しています」

幼い頃から一緒に野球をやって来たライバルの甲子園出場は今まで遠い夢の存在だった甲子園をぐっと身近に引き寄せました。チームの練習は、決して八重山商工に引けをとりません。毎朝6時半からのバッティング練習を中心に、1日800から1000本の素振りで、強力打線を作り上げました。

チームの投打の柱はキャプテン垣本武靖。打たせてとるピッチングでマウンドを守り、打っては、先頭バッターとして得点の突破口を開きますす。さらに、チーム自慢のバッティングでは、3番、長間翔悟と4番前石野樹の長打力を誇る二人に加え、確実にあてる5番津波雄介のクリーンナップが期待に応えます。

そしてチームの頑張りを支える仲間がいました。伊良皆公佑君(高2)耳の障害を持つ伊良皆君ですが、中学の頃に見た、沖縄の難聴児が活躍する映画「遥かなる甲子園」に感動し野球を始めました。

砂川玄隆監督「(伊良皆君は)影の力ということで、難聴という障害はありますけど他の生徒の刺激になっています」

柿本主将「(伊良皆君は)結構、面白い。みんなを笑わせたりするんですよ。皆が笑わせたりして、一緒に和んだりして、今のチームの一人一人に必要な存在なんで」

大浜かずき選手「耳がちょっと遠いということなので、自分に出来ることがあればカバーしてあげたいと思っています」

伊良皆公佑選手「高校に入った時に、練習が厳しくて、辞めたい気持ちが強かったけど、みんなが助けてくれたので(続けられた)」「甲子園に行けるように、皆で頑張りたいと思います」

自分を支えてくれる人がいる。その思いは八重山農林ナイン24人全員に共通していて、厳しい練習もその思いを胸に笑顔で励みこの夏に挑みます!

柿本主将円陣「この時間を大切にして、みんなでね。めいっぱい練習やってで、疲れて下さい。倒れて下さい練習中」「授業もしっかり受ける。暑くて眠い時あるよ。だけどそこを我慢する。そういうところがやっぱりプレーに出てくるからさ。」「家の手伝いもしっかりやる。はい、皿もしっかり洗う。皿を洗って先生にしっかり電話する。はいこれも3ヶ月くらい続いているよ」

全員で「絶対甲子園行くぞ!!!

めざせ甲子園明日は、南部商業高校です。